2013年7月31日水曜日

ソーラーの収支 必ず儲かるものではない

浜松市の農業委員会の議事録を見ていたところ、農地転用して50KWクラスのソーラーを設置するとでていた。こんなことは当たり前になってきている。びっくりしたのは、元とるのに25年掛かるとのこと。ありないような数値だ。どうしてそんなにパフォーマンスが悪いのか?設置費用が掛かり過ぎ?日当りが悪過ぎ?計算間違い?情報伝達ミス?
議事録も時にミスがある。私がやった時の議事録も内容が違っていた。農業委員が調査に来るので事業説明するのだが、委員も高齢のためか記憶違いをしてしまって、委員会で報告すると間違った内容で記録されてしまう。
償却25年だと社会貢献事業です。せめて10年以内でないと旨味がありません。判断力が劣った人に対してセールスするような業者もいるので注意が必要です。
ソーラーやれば必ず儲かるというものではなく、条件を満たさないと社会貢献事業になってしまいます。こういう事例があると評判を落とすことになるのでやめて欲しいです。
農業委員会としては書類さえ整っていれば粛々と処理しますので、このように事業内容に疑問が有っても見直してみてはなどと勧告する権限はありません。
単純に考えて25年で元を取るということだと売電年間200万なら5000万掛かるということになる。ループの商品なら3ー4セット設置出来てしまいます。ひょっとしたら、税金や色々な経費を控除した後の純利益ををベースにして償却25年という風に考えているのだろうか?それなら納得出来るが、どういう根拠なのかまでは示されていないので分からない。
同じ委員会の議事で敷地15000m2に449KW設置というものもあった。こちらは窪地にやるということで、日当りが悪いので少ない容量となっている。ループの商品なら敷地15000m2あれば1200KWのものが出来てしまう。窪地という条件の悪さが響いている。土地費用が安くても条件が悪かったり、造成費用が掛かるとか色々と問題がありますので克服には努力が要ります。
政府は2020年にはKWあたりの設置費用を半減の14円にする目標にしています。現在はコスト28円となり、売電36円で8円が儲けということになります。利益率26%。規模が大きく、コストが低ければ儲けが多くなります。コスト14円になったとき売電18円だと粗利益率は同じになりますが、土地が倍要ります。規模が大きくならないと儲かりません。
たとえば、2012年に売電開始の場合、6−7年くらいで償却が終わり、2020年にKW14円で更新した場合、残り12年を売電40円、利益26円の可能性がある。未来の話なので、取らぬ狸の皮算用ということで笑われてしまうかも知れない。こういった長期ビジョンが出来るかどうか?設置したら終わりではなく、その後を常に考えていくことが大切と思います。
上記スキームが成り立つなら、今回悪条件で設置したとしても、次回取り戻すチャンスがある可能性があります。損して得取れということになります。俺は欲が深いから得して得取りたいという人ばかりでしょうか?


2013年7月28日日曜日

農業は儲からない データから検証すると

農水省が出している農家の所得データです。農家なので家ぐるみでの所得になります。農家の平均は2人位なので一人当たりだと半分になります。専業農家のデータといってもいいと思います。最新のデータだと、サラリーマン一人の平均409万円です。共働きの世帯年収になるともっと多くなります。
所得というのは収入から経費を引いた実際の手取りになります。サラリーマンの場合、経費が無いので収入=所得になるのとは大違いです。ですので、農家で年収1000万であってもサラリーマンで年収500万の方が上ということも有りです。
10a(1反)の利益は約10万程度。副業的農業というのは兼業でごそごそやっているようなレベルで、販売というよりも自家消費の色合いが濃いです。(家庭菜園並み?)農家といっても販売せず自家消費だけという所も多いです。それだけ、小規模零細の農家が多く存在するということになります。そういう農地のことを生産性の低いといった表現をする場合があります。その生産性の低い農地は転用可能な所もあります。
私の場合でいえば、生産性が低いです。遠距離通勤のため、経費が掛かりすぎているためです。ソラポン研究所のような感じといってもいいと思います。
外国は日本と比べると経営面積が2桁くらい違いますので、ちょっと効率上げたくらいでは全然太刀打ち出来ません。アベノミクスで農業所得倍増を打ち出していますが、実現は厳しいと思います。静岡県の農家の所得目標は1000万円です。(浜松市は控えめで750万円です)どうすれば実現出来るかということまでは踏み込んでない所が無責任です。事業の多角化、6次産業化などと立派なことを言う人もいますが、現実は厳しいです。どうしたら実現できるのか?このブログで何回も何回も書いているのであえて書きません。

2013年7月27日土曜日

ソーラーに影が掛かるからと困った人

http://mainichi.jp/select/news/20130725k0000e040263000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130725-00010000-qbiz-bus_all
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20130730-00000027-ann-soci
貧すれば鈍するとは、貧乏すると生活の苦しさのために精神の働きまで愚鈍になること。ピンチになると正常な判断ができなくなりパニックになるということだ。この場合、2000m2に設置というからかなりの規模である。貧すればどころではなく、かなり大儲けが出来るはずだ。設置者44歳とまだ若いのに欲が深すぎて鈍してしまったともいえる。
立地を見て設置するのだから、予めこういったことは分かっているはずなのだが。
画像から判断するとループの製品ではないです。福岡ということからするとシロアリ関連のところだろうか?
現在は日照良くても、将来木の影になるリスクを踏まえてやりましょう。
少しくらい影になっても売電0になる訳ではありません。影が無い方がいいのはもちろんですが、隣地の所有者と交渉をしてダメなら、あきらめるしかないと思います。夜こっそりなんていうのはよくありません。

2013年7月24日水曜日

ソーラーも夏バテをする

夏の日差しは強烈なので発電が多いと考えられるが、実際にはそれほど多くない。5月頃の方がトータルでは上回る。発電量の目安は日射量に比例する。同じ日射量なら気温が高いか低いかで実発電量は変わってくる。
たとえば50KWでみると、今年の3月12日の日射量(6.5KW/m2(日照時間11時間20分)だと300KW発電したのが、3ヶ月後の6月15日だと6.5KW/m2(日照時間4時間34分)で250KWの発電量だ。同じ日射量であっても温度が違うだけで、10-15%位落ちてしまう。6月4日だと日照時間12時間58分、日射量8.21KW/m2で330KWになる。4月、5月で日射量8.2KW/m2あれば350KW発電する。パネルのカタログにも温度特性が表示されているが温度上昇とともに出力が落ちると表示されている。野立ての場合、屋根と違って熱がこもりにくいので若干有利に働く。
このように、3月頃だと日射はそこそこ強く気温が低い。夏になるとさらに日射が強くなるが気温が高い。日射量ほど発電量は増えないということになる。基本的には天気が良くないと発電はしないので、晴天率というか日照時間も影響してくる。ということで、年間の発電量も4月とか5月がピークになる場合もある。今年の6月は天気が良く無い日が多かった。
実は、出力が出ないのはパネルの温度特性だけではなく、パワコンも一役買っている。パワコンの使用環境は50度Cまでとなっている。パワコンは、電気を変換する時に熱を出している。40度を超すと出力抑制が掛かる。安川のPV1000だと10KWの能力が有っても8KWに抑えて熱の発生を防ぐ。それでも温度抑制が出来ないと50度で停止してしまうという風に制御されている。だから、日照が強くても、夏場になると機器の保護のために発電が抑えられるということになる。
出力抑制の画像例。どちらが抑制が掛かっているのかは説明する必要は無いと思う。
温度以外に、出力抑制の原因として系統電圧が上昇すると抑制が掛かる。同じようなグラフになる。こちらは、暑くなるとエアコン等で電力を沢山消費するので(系統電圧が下がる)、高温時には反対に起きにくくなると思う。
今年の夏は暑くなりそうとの気象予報が出ている。農業もソーラーも人間同様夏バテをするということである。高温化が続くようだと、パワコンやパネルのためにエアコンを設置するということを考えなくてはいけないのだろうか?そこまでする人はいないと思うが、農業ではハウスなどにエアコン(ヒートポンプ)を設置する事例が出始めている。高級作物の場合だけですが、値段が高いのはこういう費用が含まれているからです。


2013年7月21日日曜日

ソーラーのリスク 系統連係は早い者勝ち

ソーラーの新たなリスクをインターネット上で見つけてしまった。リスクばかり出してしまってどうも済みません。こういったことを知った上でチャレンジして欲しいです。
http://engawa.kakaku.com/userbbs/1092/Page=2/SortType=ThreadID/#1092-1272
連係まで安心出来ないという書き込みがそうだ。事前相談ではOKもらったのにいざやろうとしたら連係を拒否されたという事例になる。これは恐ろしいことだ。多くの人がつまずく土地や資金をクリアしてやっと設置出来ると思ったら、この問題でこけるというのは泣くに泣けない。
今回の事例だと、事前相談時には問題無かったのが、相談後に回線が埋まってしまって空きが無くなったということだ。事前相談をして工事もせずに放置をしておくとこのようなことになるリスクがあるということだ。
これは許されるのだろうか?中電の連系条件確認(事前相談) 回答票の注意書きにはちゃんと記載がある。画像上の赤枠内(赤枠は私が引いた)に小さい字で。えーっ、こんなの見た覚えが無いと後で慌てないでください。
回答した連系条件は,検討日時点のものであり,連系をご希望される期日まで,この内容をお約束するものではありません(お客さまからの電気のお申込み,他の発電設備の連系のお申込み,また,それに対応するための工事等により,連系条件は常に変化しています)。
ということなのだ。悪いのは電力会社ではないということになる。
事前相談票には(3)に加え(4)が予め記載されている。
(4)電力販売申込みまでに事前相談の回答内容に変更が生じた場合でも,以下のような行為により生じた費用および将来見込まれていた利益(電力販売によるものを含む)の逸失その他のお客さまおよび第三者の損害について当社は一切補償いたしません。
  ・発電設備単機の試験および複数台連系試験の実施
  ・資機材の発注,売買および請負契約,機器の設置
  ・設備認定など官公庁への申請          など
内容読むのも恐ろしい。設置してしまってさあ発電をという段階になって接続出来ない場合であっても知りません。泣き寝入りして下さい。ということになります。
だから、即アクションを起こすことが重要であることが分かってもらえると思う。ぼやぼやしているとメガソーラーなどが接続してしまって回線に余裕が無くなって事業計画の断念か縮小に追い込まれることになる。場合によっては致命傷を受ける。このような問題は各地で起きており、特に北海道では顕著らしい。予定地の周りで最近ソーラーが設置されているのを見たり、どこそこでやるらしいという話を聞いたら危機感を持たないといけないです。
夏の連休に計画を進めようと考えている方がおられましたら、会社をずる休みしてでも今から進めた方が良いのでは無いかと思えて来ました。ループに依頼しようかという人は、8/10-8/18は夏期連休になっています。ここに限らずソーラーの会社が近くにあるので歩いて行こうとお考えなら、走って行ってください。
これまでは、設備認定を取り電力会社に申し込めばいつ工事をしてもよかった。だから、設置費用が下がってから対応すれば有利だという風に考えていた。これは、法律的には問題は無いが、現実的に厳しくなる可能性をはらんでいる。こういう抜け道はいずれ塞がられるし、消費税も上がるので設置を早めるのが良い。










2013年7月20日土曜日

ソーラーのメンテナンス(点検費用) 規制強化?

高圧受電の50KW以上のソーラーの場合、年間2回の法定点検が必要になっている。その費用は100KW位で年間6万円から24万円位。500KWだと100万円にもなる場合がある。
で、今この点検回数を年間6回から12回にしようという動きがあるらしい。これが実現すると、次は規制強化が低圧設備にも波及ということになってくるかも知れないと危惧する。規制緩和でこれまでは20KWが高圧の境だったのが、50KWになりまた電気主任技術者が不要に出来るといったことなどが盛り込まれた。飯の食い上げにもつながる規制緩和に対して電気主任技術者関係団体が食っていけるよう泣きを入れたとも配慮とも感じられる動きだ。ソーラー儲かっているのならそこからおこぼれをということなのだろうか?規制緩和に逆行する動きはソーラー設置殺到に対する歯止めだろうか?
点検費用は容量が小さいほど負担になってくる。メガソーラーが売電額の5%程度なのに対して小規模だと20%近くにも相当する負担になる場合もある。消費税同様逆進性があるのだ。この先、紆余曲折があると思うがどういう風に決着するのだろうか?
売電価格も下がる方向であり、仮に規制強化ということになるとソーラーに取っては逆風になる。
JPEAの資料によると
1)昨年4月の閣議決定に沿って、電気主任技術者の外部委託可能な範囲を、1MW以下から2MW以下まで拡大する方向での議論のなかで、電気主任技術者関係団体の提案に従い、年2回でよ いとされていた電気主任技術者による点検頻度を引き上げることが検討の俎上に。
2)固定価格買取制度以前は原則として余剰配線のみで、高圧の受送電設備は需要設備の点検と併せて年12回点検されてきたため、太陽光発電設備自体については年2回の点検をもってよしとしてきたもので、全量配線となり太陽光発電施設が独自の高圧設備を持つようになったなかでは、太陽光発電設備の高圧受変電設備についても原則月12回の点検が必要というのが規制側のスタンス。
3)本年1月に、専門家が検討を行った「大型発電設備に係る安全性調査委員会」においては、「今後リスクを踏まえて分析をすることが必要。」「今後各々の設備の特徴を踏まえた検討が必要」との結論が得られたにも関わらず、規制当局は点検頻度を原則年12回(※)に引き上げる方向性を3月の電力安全小委員会に諮ったところ。
1:1回/月(下記以外)
2:1回/隔月(信頼性の高い需要設備)
3: 1回/3ヵ月(100kVA以下の信頼性の高い需要設備であって受電設備が屋内に設置するキュービクル方式)
4)電力安全小委員会においては、「点検の在り方については慎重に検討をすべき」との意見が複数あるなか、25年度早い段階に点検頻度の引き上げに関する検討がなされる模様。

2013年7月18日木曜日

近所のソーラーは高発電量。何故?

色々な所でソーラーが設置されているので珍しくも何ともなくなってきた。私の近くでもメガソーラーがいくつか設置されている。近くにある500KWくらいのミドルクラスのソーラーの存在を知った。
気になるので調べてみた所、非常に発電効率がいいのでびっくりした。私の所よりも10%はいいのだ。同じシリコンタイプ(中国)のパネルなのに何故なのだろうか?
立地場所は、周りが養鰻池に囲まれているような所だ。だから、池に反射にした光が発電に寄与しているのではないかと気がついた。
ただ問題が無い訳でもない。海に近いので塩害の問題があるのと津波が来る可能性があるのと池沼のようなところなので軟弱地盤なのではないかと想定される。事業者は建設屋さんなのでその点は大丈夫とは思うが。設置費用はどれくらいかかったのか気になります。災害マップで調べると2m位の津波が来る可能性がある。太陽電池は防水性があるので大丈夫かも知れないがパワコンなどは一発でやられてしまうと思う。
こちらは発電を増やすためにリフレクタ付けているのに、あちらは天然のリフレクタが有ったとは。発電量が多い理由は、私の想像であって実際どうかは分かりません。機会あれば建設屋さんに聞いて確認をしたいと思います。

ソーラー 売電価格は高過ぎる?

仮に50KWのソーラーを設置して年間200万円の収入があったとします。全世界で見るとこの収入はどれくらいのポジションなのでしょうか?
http://www.globalrichlist.com
ここのサイトで調べると上位5.4%ということになります。200万円という金額は日本の価値で見ると大きくはないですが、全世界で見ると大きいということです。日本では、サラリーマンだけで見ると上位5%位の年間収入は1000万円なので実感出来ると思います。この高価格の売電価格もだんだん下がる見込みです。だからこそ、ソーラーを設置しましょうというのが私のスタンスになります。
現状の電気代の2倍の価格で買い取りをしてくれるので、海外勢にしてもチャンスと思い参入して来ることがあると思います。売電価格優遇は、幕末における日本の金価格が海外と比べると1/3と低かったので、大量に流出したのと同じであるような感じもします。
とはいえ、20年で見た場合、固定買い取り価格はインフレに不利です。仮にアベノミクスで毎年2%物価が上がると20年後には物価が1.5倍になっています。となると現状の価格は実質2/3になってしまいます。20年で見て価格をならすと83%になります。40円だと33円20銭(税別)。ですので、デフレが続いた方が設置者に取っては有利になります。
設置せずに預金のままでも上記の予想だと価値は2/3になります。ソーラーで短期間に儲けて、時代の変化に対応する方がよいと私は思います。それには、設置コストの低減を徹底する必要が有ります。自己資金が有っても充当せずに、長期間の低利融資で設置して、その資金を不動産や株に投資した方が有利というのが私の判断です。今後経済情勢はどうなるのかは分かりませんので、設置者の責任において判断をするということになります。エコノミストとかアナリストの予想と同様、私の予想などあたったことが無いのでどうなんでしょうか?

2013年7月14日日曜日

ソーラーの税金 所得の種類は?

外れ馬券の判決が出た。判決文のなかで、資産運用は雑所得だとしています。判決は確定していませんが、外れ馬券も条件によっては雑所得とされました。
ソーラーは設置する時に費用が掛かりますが、その後は収入が入って来るだけになります。不動産と同じような感じです。自動販売機を設置して収入を得る場合だと、商品の仕入れが発生して来るのとは対照的です。ですので、投資用のソーラーは事業所得には該当しないというのが税務当局の見解です。
税務署では、余剰売電のようにソーラーの電気を事業で使っている場合は事業所得(農業なら農業所得)であるが、全量の場合は雑所得との見解です。(これ以外に色々と判断基準はあります)
私の場合は、税務署からソーラーは事業所得として認めていただきました。しかし、住宅部分のソーラーは雑所得として申告して欲しいとのことでした。
根拠は
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shotoku/01.htm
ソーラー関係は(各種所得の区分と計算)46/47/48ですが、46の下の方には、
注) 一般家庭で行われる太陽光発電であっても、平成24年7月以降、一定規模以上の太陽光発電設備により発電が行われる場合には、その送電された電気の全量について電力会社に売却することが可能とされています(全量売電)。
 給与所得者がこの全量売電を行っている場合の売電収入も、上記と同様に、それが事業として行われている場合を除き、雑所得に該当すると考えられます。
47では、本件設備から発電される電力が現に事業所得を生ずべき業務の用に供されている限り、本件設備は減価償却資産(事業用資産)に該当しますので(所法2十九)、その資産からもたらされる収入については、全て事業所得の付随収入とするのが相当です。
とあります。つまり、余剰であれば事業所得であり、全量だと雑所得になるということです。
所得区分にこだわるのは、税金が変わってくるからです。安くなるのであればそちらを選びたいからです。給与所得のみなら関係ありません。曖昧模糊としておりますが、所得区分に関わらず税金はかかってきます。梅雨明して天候は晴れ晴れとしましたが、このことはどうも晴れることも無くすっきりとしません。


ソーラーは副業?

静岡県浜松市役所の場合、ソーラーは副業に該当するそうなので禁止だそうです。公務員で他に副業になるのは、アパート経営が該当します。この場合は、5棟10室家賃収入500万円以上が該当みたい。税法的には不動産所得に該当するものが対象みたいだ。ただし、相続の場合は許可とのことで、許可が必要みたいだ。本業に支障がないことをアピールするため、アパートの管理業務は管理会社にまかせて(業務の請負契約)、本人は本業に専念するということも必要らしいです。
静岡県の場合、事業用(10KW超)ソーラーには補助制度があります。ただし、サラリーマンは対象外です。これもソーラーは副業であるという考えからなのかも知れません。ソーラーは儲かるということで、設置を考えている人は殺到しています。せっかくソーラーで儲ける機会があるのに、禁止などという機会損失はつらい。
勤務時間以外に労働することで、本業に差し支えが出るのであれば問題かもしれません。ソーラーも不動産同様に管理しないといけないことがあります。同じような形態といえばいえないことはありません。アルバイトみたいに実際に労働するものと、投資するものでは扱いが違ってくると思います。会社員だと周囲が同じような給料をもらうなかで、それ以外に多くの収入があると面白く無いということでしょうか?私も、他の人が大儲けしていると知れば心穏やかではいられませんから。
外れ馬券の裁判でも資産運用は雑所得とありました。投資、資産運用といえば株。こちらは副業にならない。リート(上場不動産投資信託)は不動産投資であるが株と同じ扱いになる。管理などは管理会社にお任せである。不動産から家賃収入を得る仕組みは同じである。同じことをやっても、現物不動産はダメで、投資信託ならいいということだ。現物だと、規模によって不動産所得だったり雑所得となる。ソーラーでいえば、100KW位がボーダーになるのか?それとも、全面的にダメなのか?ここも、現物はダメで投資信託ならいいのか?
今までみてきたことは面倒くさい。所得の種類で副業かどうかを判断するのであれば、いっそのこと副業では無く主業(本業)にすればよろしい。そうすれば、せこいことをやらなくても済む。これだと、最低100KW、できれば200KWあれば20年は食っていけると思います。いやな上司の顔を見なくて済みます。ストレスも無く自由な生活が出来ます。俺、会社好きなんだけどという人はどうしたらいいのでしょうか?

2013年7月11日木曜日

7月の売電収支


梅雨真っ盛りで発電が不調でした。スカッと晴れた日も少なく、この1ヶ月で見ると日照時間は100時間程で平年比70%位に落ち込んでいます。今回の検針期間中(6/10−7/7)、日照時間0の日が9日もあり、2時間以下は7日ありました。28日の半分以上がこんな状況です。4、5月の反動でしょうか?年間を通すと日照時間もうまく収まるようになっているなあと思います。
平年だと7月20日頃の梅雨明けですが、7月8日に梅雨明しました。今年は梅雨入り明けがそれぞれ2週間ほど早かった。今後は、ばんばん発電をしてもらえると思います。
来月の見込みとして、8月の検針日数が31日になるので10%増、加えて天候が良いのでトータル40%増以上期待と強気にいきます。楽しみです。
7月8日検針の結果。6月10日から7月7日までの28日間。振込は7/29予定。検針日は平日になるので1ヶ月といっても日数がバラバラです。
第1(58.74KW)は売電4713KW=197946円。日当り168KW、7069円/日。買電79KW=1658円。差引196288円。
第2(48.6KW)は売電4000KW=168000円。日当り143KW、6000円/日。買電18KW=777円。差引16723円。
リフレクタを付けた影響ですが、第2と第3での差は29KWでした。全く同じ出力と仮定していますが、実際には少し差異があります。リフレクタは24KW分に付けています。そのことを勘案しても案外効果がありません。やり方がまずいのかもしれません。こういうことが好きな人は、ソーラーを趣味にしましょう。やり出すと結構楽しいです。うまくいけば実入りも増えます。

2013年7月10日水曜日

リフレクタの効果 検証した結果は?

リフレクタを付けて効果が出ているのか?見学者から質問がありましたので報告します。
出力をデータロガーで計測しました。天気快晴でした。
高角度(緑)、低角度(赤)、無(黒)という条件です。1日を通してみても効果が出ていることが分かりました。やはり、高角度の方が光の反射が多くなるようです。
8時で無と比べて高角度(+8.1%)、低角度(+2.7%)
10時で無と比べて高角度(+6.3%)、低角度(+2.5%)
12時で無と比べて高角度(+6.2%)、低角度(+2.9%)
という結果になりました。このことからすると冬期の方が効果が出るかもしれません。
天候は晴れなので曇とか雨の日は今後検証して行きます。ただし、絶対量としては多くないので、誤差の範囲で収まってしまうかもしれません。
設置したらコンディションがどうなっているのか検証出来るような体制が無いと正常か異常か判定出来ません。おかしいなと思ったらデータロガーなどの測定器で計測して調べる必要が有ると思います。
ちなみに、設置してから半年ですが、異常なく発電をしていることが確認出来ました。(これくらいで異常が出るようだと話になりません)
こういった点検は有償だったり無償だったりします。無償といっても設置費用に含まれていますので、ただということはあり得ません。オプション類は無くして安くするか、ある程度チョイスして負担するかということになります。人にお任せするということは費用が掛かるということです。ボランティアでは厳しいです。


雲の影響

天気はよく晴れていても、雲の状態によっては瞬間的に出力が落ち込む場合がある。実際どれくらい落ち込むのか当発電所で検証をしてみる。
天気はよく晴れていて正午頃晴れたり曇ったりした日(上2画像)と翌日快晴日(下2画像)である。
天気がよくても、雲の影響を受けると一瞬で出力が下がるのが分かる。2番目の画像と4番目の画像を比較すると、曇った後に晴れた場合、出力がそれまで出ていた以上に跳ね上がるのが分かる。これは、影になることでパネル温度が低下するためだ。ただ、これは一瞬で、パネルが高温になると発電効率が落ちる。したがって、春、秋の方が発電量が多いということになってくる。
ちなみに、トータルの出力差は正午頃という一番出力が出ている時に曇ったということで1時間というスパンだと-30%だが、1日の発電量で見ると-4%ほどに相当。大きいように見えて大きくないともいえる内容だ。これが朝夕であれば無視出来る量ではなかろうか。ただ、日照時間で見ると朝夕でも正午でも1時間は1時間の扱いである。だから、日照時間が少ないのに発電は多いということもありだ。時間ではなく質(日射量)が問題なのだ。実際日照時間は、上は13時間30分に対して下は13時間24分である。上の11時から12時までの日照時間は54分で、下は60分となっている。
1時間毎の積算電力

瞬間出力電流値




2013年7月8日月曜日

防草対策

ソーラー設置して約半年、草が目立つようになってきました。時々、抜いていましたが手に負えないようになってきました。炎天下で草取りは勘弁して欲しいです。
そこで防草シートを敷きました。といっても全体の20%。時期的に猛烈に暑くなるので続きは秋以降にやる予定です。
防草対策としては、除草剤を散布することも考えられます。これだと年間何回かまかないといけないです。防草シートなら何もしなくてもいいと思います。
防草シートを敷きましたが、隙間からは草が生えますので抜かないといけないですが、これなら何とか対応出来ると思います。パネルの下は影になりますので、生育が阻害されることを期待しております。
防草シートの費用は1m2で100円です。抑えピンが50円で150円程度。家に使わなくなったプランターが有ったので押さえとして転用しました。石を使うことでコストを低減することも出来ます。防草シートの寿命ですが、8-10年くらいとのことです。
ソーラーシェアリングでは、光合成の使い切れない部分(光飽和点)を利用します。防草シートでは、必要以下(光補償点)に遮光して植物が成長出来ないようにします。
防草シートとしては、ビニールシートのようなものだと水がはけなくて、水たまりが出来てしまうので透水性のある素材を使用しております。雑草によっては突き抜けて来ますので、適切な素材を選ぶということになります。


今年のソラポン

今年の作柄は実がついている木、実がついていない木があります。ソーラーの方ばかりかかり切りでなかなか手入れが出来ません。プロの方も見学に来ますので恥ずかしいです。今後、見学される方は不備等有っても大目に見て下さい。
とはいえ、ソーラーシェアリングの条件は、プロの人を基準にして20%減の収穫量、品質などの維持を要求しています。売電収入という飴、きちんと営農しなければ撤去というムチ。
防虫ネットをやってはいますが、無農薬では無理ですので、7/7に消毒をしました。この日は暑くて大変でした。普通の畑だと炎天下の作業になりますが、パネルで遮光していますので軽減された環境でした。夏の作業を考えるとパネルがあるかないかは大違いです。人間様だけでなく、作物も高温障害を起こします。
ソーラーシェアリングはただ農業をやっていれば良いという風に運用を変えて欲しいと思います。現在、どういう風になるのかはっきりしないので厳格に運用するという前提で計画を立てておられる方が多いです。撤去になると困りますので。
今まで、農業をやってなかった人が新たに挑戦という感じなのですが、農業はなかなか厳しいです。親からしても農業をやれとは言いにくいということになると思います。




2013年7月5日金曜日

予想発電量VS実発電量 多めに発電の原因は?

ソーラー設置する時に予想発電量の提示を受けると思う。保証値ではないがこれを元に年間の収入などを予測することが出来る。
設置してから実際には、うれしいことに予想を上回る売電収入が得られている。何故なのだろうか?何と言っても天候に恵まれたということ。性能がいいと喜んでもいいのかも知れない。システム性能が向上しているため従来よりも多く発電する。ロスの低減に成功したからなのだろうか?普通1KWのパネルだと年間1KW売電するという。静岡県の日照時間は全国より11%多い。これを根拠に年間の発電量を予測している。にもかかわらず、予想を超える発電量が得られている。
上ぶれる原因は上記のこともあろうが、それだけではない。実は気象庁が公表しているデータが正確ではなく、従来よりも10%ほど低いデータだったというのだ。季節的には春から秋に掛けてが該当するという。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/kaisetu/doc/amedas_sun_200603.pdf
現在、新しい計器に更新中とのことなので過去のデータを元にすると誤差が生じる。これまでは過去10年とか20年の平均を元にして試算しているという事例が多いと思う。
今後は従来予想よりも10%ほど多く発電して当たり前となる。私の所だと1.2KW/KWの発電量が期待出来るということになる。余り多くを期待してがっくり来るよりも、少なく見積もって多く発電という方がうれしさが違う。90で見積もるのと110で見積もるのでは同じ100を得るにしても気分が違ってくる。
所得税も同じで、多く徴収しておいて年末調整で返すという方が同じ金額を納税するにしても喜びが違う。還付があるということは多く納めすぎていたということですが、なぜか得した気分になってしまいます。


2013年7月2日火曜日

ソーラーのリスク 津波は大丈夫か?

動産保険で色々な災害はカバー出来る。火災、水災、風災、盗難、いたずらなどが該当する。所得保証もついているが、戦争、地震、津波は対象外になっている。近いうちに大地震が来ると予想されるのでその辺は大丈夫か?
当方設置場所(画像上)は、海岸から800m、海抜1.5mのところにある。津波は大丈夫なのか?内閣府 南海トラフの巨大地震モデル検討会が平成24年8月に発表した津波浸水域および津波高の情報から拾ってみると、津波は到達しないとの予想で安心した。前面には浜名湖があり、津波は近くの川を遡上するが途中までで力尽きるとの予想だ。南面にある田だが、江戸時代に起きた大地震の津波で水浸しになったことがある。現在では海岸に防潮堤などがあるのでそのまま海水が来ることはない。(希望)
しかし、満潮とか高潮、大雨洪水時など色々な条件が組み合わされて来るので実際にどうなるかは分からない。(不安)
内陸部での設置は問題無いと思うが、沿岸部で検討される方は確認をした方がいいと思う。
画像下は同じ静岡県浜松市。太平洋に面しているのでマーキングの所(海岸から2km)で1m位の津波が押し寄せる予想である。この場合、高架型なら対応可能かも知れない。降雪地で設置を検討なら、高架型なら埋まりません。ただし、費用が余分にかかります。
土地代が安く、造成費用もかからず、四角で面積もそこそこあり、津波の問題も無く、降雪地でなく、南面に面して日当りがよく、電気が来ているという条件の土地ってなかなかありません。