2013年8月31日土曜日

ソーラーの設置費用

価格算定委員会が決めた価格はKW28万。これは規模の大小に関係がない。というか大きなものを基準にしている。当然規模が大きいものの方が単価は安くなる。同じパネルを1枚買うのと100枚買うのでは単価が違ってくる。割高な設置費用に配慮をして欲しいという意見も有ったが、認められなかった。
昨年はKW32.5万だった。静岡県の事業用補助金の平均では規模20KWで単価はKW40万だった。小規模の方が不利だ。
ここで出ている費用には、連係や土地取得、付帯などは含まれていない。純粋に設置するだけの費用。総事業費で見るともっとかかる。
そこを理解してないとKW28万とでているのに、総事業費でみるとKW30万超えて高いのではないか、だまされたのではと疑心暗鬼にならないようにして欲しいです。場所によって費用が掛かる場合があるので一概には判断出来ない。納得した上で設置をして欲しいです。相見積もりを取るなどして比較して下さい。
大きいものはコスト低減が進んでいますが、小さいものは影響が及びにくいです。
俺の所は相場よりも安くできたという場合はお買い得だったということになります。
以下はPVeyeからの引用ですが現在の設置費用の相場はこんな感じです。総事業費ではありません。

  • 50kW未満         35万円~45万円
  • (ご参考L社の場合50KWで工事費用込み  26.5万円~28万円)

  • 50kW~300kW未満     35万円~45万円
  • (ご参考L社の場合300KWで工事費用込み  26.5万円~28万円)

  • 300kW以上500kW未満 30万円~35万円

  • 500kW以上1MW未満    28万円~30万円

  • 1MW以上2MW未満      25万円~30万円
  • (ご参考L社の場合1MWで工事費用込み  20万円)

  • 2MW以上       25万円~28万円

2013年8月30日金曜日

ソーラーの中古市場 売却は損か得か?

まださすがに中古物件は出てきていない。今後物件は出てくることを想定した仮定の話です。将来何らかの理由で売却しないと行けなくなったということも考えられます。
現在、新品分譲物件だと50KWで2000万くらいが相場と思う。色々な業者が出してきていて、売れ行きも好調と聞く。
土地費用を考えないとすれば、50KWで総額1500万(フェンスや連係費用など)くらいではなかろうか。だから既に500万くらいのプレミアムがついているということだ。
当然、1年毎に減価していく。評価法でもいろいろだが例えば、DCFで割引率5%だと取得費用と釣り合うのが5年後だ。ということを考えると5年で1000万売電収入が入るということを考えれば、新規物件2000万でも妥当ということになる。
現在、新規物件取得するとグリーン投資減税を受けることが出来る。初年度に即時償却が出来る。そうした場合、税法的には価値が1円になってしまう。これを5年経ってから売ると、売却額がそのまま譲渡所得になります。(正確には1円引いた金額)
税率は15%ですが、これに復興税、住民税などがかかります。これよりも短いと譲渡税率は30%になります。だから売るよりも持っていた方がいいのではないかと思う。買う場合は関係ありません。買った値段で残りの期間(5年なら残り12年)を償却出来ます。将来のために、領収書などは保管しておきましょう。
仮に総額1700万円で取得して5年償却後の価値は1200万円です。これを1700万で売ると利益が500万となりここに税金がかかってきます。分離課税なので、本業が赤字であっても損益通算出来ません。上記は地上権だけなので、土地に関しては別になります。
売買すると言っても色々な制約があり、なかなか複雑で難しいです。株のように売買が簡単で税金もシンプルになって欲しいと思います。

2013年8月29日木曜日

ソーラーに掛かる税金、電気料金を減らす方法 補足編

先に書いた中で、国民保険料が抜けているのでは?と疑問をもたれた方。こちらもナナコで使用出来ると思います。
ただし、4月生まれの人(私)や10月生まれの人はもう少し優遇されます。ナナコではなく、クレジットカード払いにすることになります。クレジットカードでも、ライフカードが対応になります。
仕組みを説明すると、ライフカードは誕生月はポイントが5倍になるようになっています。そこで、国民年金保険料1年分前払いにすると約9000円ポイントバックされるということです。この保険料は家族の分を払っても問題がないので、家族で4月生まれの人がいたら立て替えて払うことでも人数分対応が出来ます。10月になると保険料も半年分に金額が少なくなるのでポイント総額も半分になります。それ以外の誕生月の人は5倍ポイント適用外なので通常のポイントバックになります。
また、クレジットカードを作ることがあると思います。カードを作るとキャンペーンでいくらバックということもあります。それに釣られてカードを作るよりもお得な方法があります。ポイントバックサイトを通じて、カードサイトで作るとポイントバックサイトとカード会社から2重に報酬が得られます。
よくわからないという方のために実例を。
例えばリクルートカードを作る場合。直接サイトで手続きすると最大11000ポイントがもらえます。
http://recruit-card.jp/lp/aff/20130701/?vos=cprcdaffjane097130621093
しかし、先に下記サイト(登録要)に行き、そこからリクルートカードのサイトに行って申込すると、さらに5000円ダブルでもらえます。
http://point-hunter.com/searchdb.php?p=2&rct=credit&od=&pt=0&han=1
この金額は時々で変わります。少し前までは10000円でした。
これ以外に、サラ金のカード作ると1万円とか2万円、利用すると1万円とか2万円バックとかまちまちです。楽天やヤフーでショッピングする時も上記を通すとポイント上乗せとなります。販売促進のためにこうしたサイトがあるわけです。
キャッシングの場合、条件によってはこういうのもあります。1日だけ400万借りて翌日全額返済します。1日の金利が1000円くらい掛かりますが、ポイントとして30000円バックされます。知っている人は知っている情報になります。でもこんなことやってカード会社は儲かるのでしょうか?
信用力の高い人はその信用でこずかいを得られる仕組みになっています。どこかクリックして1円というのもありますが、あまりに悲しいです。労力の無駄な様な気がします。むしろ、パソコン消して節電した方がよっぽど効果があると思います。


2013年8月28日水曜日

ソーラーの立地

ソーラーの条件は何といっても日当りだ。しかし、土地コストを考えた場合どうなのだろうか?
設置費用が多少高くても土地の費用が安ければどうなのだろうか?土地1000m2に50KWを設置するとして、坪2万円の土地を買った場合、ざっとKW40万円だ。このばあい、回収が3年遅れます。土地コストを考えなければKW28万円だ。それをベースにどんどん積上っていくので、土地費用が安ければ安いほど有利になる。
下記の土地は15000m2の農地なのだが、面積が広すぎて窪地とか条件が悪いといっても競売物件で400万だったものだ。普通の農地ですらこの辺では、坪2−3万円くらいで出ている。安いのだと坪3000円くらい。普通の売買だと農地といえどもそんなに安くはない。しかも、ここは転用出来る農地だ。だから破格の安値である。裁判所の競売物件は要注目だ。
現在造成されて、設置が進んでいる。場所は南北が山に挟まれた窪地で夏はご覧のように日当りは良い。規模は450KW。これなら年間2000万位は収入があるのではと想像される。
ところが、秋から冬にかけては航空写真で見ると見事に日影になっている。この期間は発電量も多くないので春から秋に掛けて稼ぐという考え方と思うが、どうなのだろうか?実発電利回りは大いに気になる所だ。
日当りが悪いとして発電10%減と見込んでも土地費用が安いので有利ともいえる。土地を新たに購入して設置するとKW単価はかなり跳ね上がる。価格算定委員会のKW28万は無理だ。こういう金額で出来るという人は先祖伝来の土地を持っていて、そこが平坦だったという場合と思う。そういう人は運が強いです。


2013年8月25日日曜日

ソーラーに掛かる税金、電気料金を減らす方法

セコい話で恐縮です。ソーラー設置すると、全量売電なのに買電もしています。パワコンの待機電力のために買い電メーターを取り付ける必要が有ります。単相だとメーターは不要になります。
安川の仕様だと15Wの消費電力になります。50KWだと月1000円程度電気を使用ということになります。これを銀行引き落としにすると52.5円割引になります。
クレジットカード払いにするとこの割引は無くなりますが、カードには1%ポイントが付きます。ですので、請求金額が5250円以上の場合はカードにした方がお得になります。
ソーラーに掛かる固定資産税などの税金を安くする方法もあります。といっても1%くらいですが。以前は全納の場合、割引がありました。しかし、廃止された自治体がほとんどではないでしょうか?
やりかたは、税金の支払いをnanacoで支払うということです。家の固定資産税、自動車税、水道料金などにも対応が出来ます。支払い条件などは色々と制約があります。
やりかたは、nanacoにクレジットカードからチャージします。金額の1%(カードによってポイントが違う)がポイントバックされるという仕組みになっています。
ただし、nanacoのチャージでポイントが付与されるのはJCB系のカードのみなので注意が必要です。nanacoだけの支払いではポイントバックになりません。
こういった税金、公共料金が年間50万なら5000円位もどってきます。こういったセコくて手間の掛かる方法をしてやっと5000円です。いかに金を稼ぐということが大変かはお分かりかと思います。ソーラーやっている人なら5000円稼ぐのは簡単です。俺はそういうセコいまねはしないというのも結構ですが、苦労して設置したソーラーで得たお金ですので大切にしたいです。

2013年8月24日土曜日

発電から1年。 あと19年。

2012年8月24日に発電を開始しました。再エネ法の施行7月1日発電を目指していましたが、設備認定6月18日申請受付、電力会社受付開始7月1日ということで、連係工事日が8月24日となってしまいました。一部のメガソーラーは7月1日から発電開始していますが、こういうところは正規の方法ではないやり方だからできたと思います。静岡県では、10KW超規模では、私のものが初めてのケースだったそうです。申込からなかなか工事してもらえませんでした。
この日、連係工事の配線ミスで接続するとパワコンが異常で動きませんでした。中電の理解不足で複数台連係に関してクレームをもらうなど。トラブルを取材に来ていた日経新聞記者に見られるなどいろいろとありました。こういったことから予定を過ぎて午後5時からやっと発電開始となりました。初日は4KW168円の売り上げでした。くしくも、第2発電所以降も同じような時間からスタートになりました。発電開始日は朝でも夕方でも同じ扱いになります。この日は天気がよかったので、朝から発電すれば300KW位は発電したと思います。12000円くらいの機会損失を被ったといえると思います。
それから1年が経ちましたので、売電期間はあと19年になってしまいました。

この1年での発電量は、(1、2系列:12.54KW 3、4系列:11.88KW 5系列:   9.9KW=58.74KW、中電契約49.9KW)で75367KW税込み売り上げ3165414円になりました。売電メータの数値と違うのではないかと気がついたあなたは鋭い。設置したときが47KWでした。こういうメーターは校正して使い回すので、全くの新品でない限り0ではありません。当初の見込みでは、270万円ほどなのでまずまずといえると思います。パワコンの待機電力が2万円ほど掛かりました。
パワコンの発電量は78275KWなので、配線やトランスのロスが3.7%有ったということになります。パワコンの表示は計量法の規定になっていないので正確かどうかは分かりません。電気メーターは計量法クリアしているので正式記録ですが、パワコンは追い風参考記録ということになります。ソーラークリニックのデータもパワコン出力なので留意が必要です。
表面利回り的には20%越えになりました。理由として天気がよかったということと思います。中国製であってもしっかり発電するということです。高い国産パネルに遜色がない(それ以上?)レベルだと思います。近日、1年間の決算報告を経産省にする義務があります。
1年前は天気がよかったのに、今日は天気があまりよくありません。というふうに、将来を予想するのは難しいです。無謀(?)ですが、今後19年を予想したいと思います。
このままの発電が今後続くと仮定すると、20年間の総発電量150万KW。消費税が上がるのを勘案すると6570万円の収入。これを1500万円で設置したとすれば差引利益5000万円ということになる。ここからメンテ費用や租税公課を引かないといけないので、実際には少なくなります。ソーラーも総事業費を考慮した発電利回りで選ぶ時代と思います。

売電収入から必要経費を引いた金額を総事業費で割ったものとすれば(IRR=営業キャッシュフロー+所得税/総事業費)、20%越えになりました。
IRR=内部収益率6%ということで売電価格40円に決まりました。IRRは条件(自己所有地、自己資金等)により変わりますが、メガソーラーで11%位、巨大メガソーラーで9%位になります。



2013年8月19日月曜日

ソーラーシェアリング 土地のコストは?

農地の場合、田舎の農地だと評価額が非常に安い。1m2=100円程度だ。これが、宅地になると?万円になる。仮に1000m2で1万円/n2の土地で農業をした場合、固定資産税で14万円になる。農業の利益が10万無いのだから成り立たない。
1000m2の農地だと賃借料1万円が相場だ。場合によっては只ということもある。条件が悪いような所だと只でも借りてもらえない。そういう土地は草だらけになっていく。
今回千葉県でやるソーラーシェアリング案件での借地条件が1m2/=186円とのことだ。
これだと1000m2で186000円で売電収入の10%に相当する。先の相場からするとかなりの金額、20倍近いからだ。
http://solar-sharing.org/topic/2013/08/13/営農型発電設備の一時転用許可が千葉県で許可さ/
事業者に取っては不利かも知れないが、地主に取っては有利な条件。こういったことで、土地がどんどん出て来ると思う。土地がないことにはソーラーシェアリングは出来ない。農家に取っても塩漬け農地が長期間有効利用される。ある程度まとまれば、農家の生活も助かる。事業者だけが儲かるのではなく、地主も潤うようになればWINWINということになっていくのではないか。そういったことで田舎が活性化していくと思う。
この前のソーラーの事業性の所で取り上げたシミュレーションには地代が含まれていない。自前が前提条件となっている。今回の地代を考慮すると利回り1%、何かあれば即デフォルトだ。全額融資だと期間にもよるが元金返済中は赤字先行になる。体力がない所はやってはいけない。



2013年8月16日金曜日

雪国型ソーラーシェアリング 山形で開設

山形県山形市でソーラーシェアリングが設置完成して発電開始を待っています。各地で設置され広まりつつあります。
設置したのは、山形大学名誉教授(理学部)の加藤静吾先生(68)がDIYで設置した。
敷地約250m2に発電能力12KWで8月27日から東北電力に全量売電する。
地上型だと冬になると降雪で埋まるので、高所設置は雪国では有効と思います。冬は農業出来ません。今後どれくらいの売電収入が得られるのか?不利といわれる雪国でも有効なのか注目される。このパネルもループ製を使っています。
天下のNHKが9月6日に生中継で放映するそうです。視聴出来る人はぜひご覧下さい。

設置に至るまでの経過がこちらからご覧頂けます。設置まで色々とご苦労されております。
http://photovoltaic.digi2.jp


2013年8月15日木曜日

ソーラーの事業性


日本計装技研(株)がソーラーシェアリングの事業性可能性調査というレポートを出した。これは、農水省の公募事業の一環である。
http://www.d3.dion.ne.jp/~higashi9/tiken3.pdf
設置費用20万KW、売電20円/KWを想定しているので近未来の想定である。(現状設置費用36万KW、売電36円/KW)設置費用には、フェンスや連係費用は入っていない。
全額借り入れで平均利回り3.47%。ここには、メンテナンス費用、固定資産税などの租税公課等が含まれていない。小規模ならともかく大規模の場合、設備費が余分に掛かるがこのことの言及が無い。実質の手取りは極めて0に近く事業性には疑問符が付く。私もアンケートを受けた一人であるが、アンケートはこういった見通しの中でやるかどうかを問い合わせたものではない。まとめで、事業としてやれることが明らかになったとありますが、この条件でやる人いますか?
ソーラーでも分譲物件も出始めてきました。大手ヤマダ電機が発表して、一部の富裕層から申込が有ったそうです。表面利回り10%位で、管理費8%と撤去費用や保有コストなどを考えると実質は7%くらいではなかろうか?設備は減価しますので、これだと実質的には資金2%の運用と変わらないレベルなので、旨味が余り無いと思う。貧乏な人は手を出してはいけないレベルだ。自己資金が無いからといって融資に頼ると金利を払うことになる。この分差し引くと極めて0に近くなる。
最近では、子や孫への贈与税免除という動きがある。ソーラーで利益が出なくても、優遇税制などもあるのでこういったテクニカルな方法で総合的にプラスになる方法を選択することになる。ちなみに、2000万円贈与すると775万円贈与税が発生します。単純に相続税だと200万円ですが、累進課税なので財産が多い人だと1000万円に相当します。
こういったことを考えると富裕層の税金対策みたいな感じで、フツーの人には余り関係がない領域ともいえそうだ。実際には、私たちの周りにはお金を持った人達が存在するので需要はあると思う。富裕層の定義は居住用不動産を除いて金融資産を1億円以上持っていることとなっている。俺の家はそんなに財産が無いと思った方はご安心ください。富裕層は、日本では85万世帯位あり全世帯の2%弱が該当するもので、98%の人は該当しません。ソーラー設置すれば上位2%に入るチャンスと思います。
ちなみにヤマダ電機では、これ以外にも高齢者サービス付き住宅の設置も扱っている。ここにソーラーを同時に設置してみてはということで展開している。土地のある方はいかがでしょうか?
色々な手続き等面倒だからと人任せにせず、自身が動くことが事業性としては一番有望です。

2013年8月12日月曜日

8月の売電収支

先月とは一転して検針日以降、好天が続きます。日差しは強烈であっても、暑いと発電効率が落ちてしまいます。これはパネルの特性なので仕方が無いです。屋根に設置だと熱がこもりますので、野立ての方が放熱性はいいと思います。
この強烈な日差しは、発電に良くても作物にはよくありません。庭を見れば植物がしおれたようになっていると思います。高温障害、光阻害、水分の蒸散を緩和するのがソーラーシェアリングです。下で農作業する人にも優しい。そして、売電収入が得られるということです。こういったことは夏の過酷な環境ほど実感出来ると思います。良い事ずくめで悪い所は一つもないといったことを実感出来ます。
前回の検針期間中(6/10−7/7)、日照時間0の日が9日もあり、2時間以下は7日ありました。一日の天気を晴、曇、雨の3段階で表すと一日中雨とか曇なら判断は簡単です。曇り時々晴れとか曇一時晴れという場合は晴れとなるので日照時間とはギャップが生じてしまいます。この場合だと、晴天が多いのに発電が少ないということで実態とはあわなくなってしまいます。最近はともかくとして過去1ヶ月で見ると平年比107%ということでべらぼうに日照時間が多いという訳ではないです。

8月8日検針の結果。7月8日から8月7日までの31日間。振込は828予定。
第1(58.74KW)は売電7867KW=330414円。日当り253KW、10658円/日。買電87KW=1859円。差引328555円。
第2(48.6KW)は売電6680KW=280560円。日当り215KW、9050円/日。買電21KW=841円。差引279719円。
先月比40%増期待としましたが、70%増という結果になりました。あと2週間ほどで発電開始から1年になります。その結果はどうなるのでしょうか?年間収入250〜300万円と予想しておりましたが、楽しみです。検針日以降も好天続きなので、来月も現状維持を予想します。

単結晶、多結晶、化合物などのパネルでの実発電量は実際にはどうなのだろうか?ソーラークリニックでは化合物によるものが発電上位を占めている。ソーラークリニック自身もある特定業者が発電量は多いと宣伝の場に使っているような所も見受けられるとの見解。意図的な感じがしないでもない。明らかにおかしいようなものもあり、データの信頼性には疑問もある。SBも発電量状況を公開している。
今回グリーン電源という会社が公開を始めた。国内多結晶、国内化合物、海外多結晶、海外単結晶それぞれ100KWの発電状況をリアルタイムで公開するものだ。メーカーやパネルスペックなどの詳細は公表されてない。国内化合物はソーラーフロンティア、海外単結晶はカナディアンソーラーと想像される。
http://www.greendengen.co.jp/experiment.html
発電量だけ見るとCISが優勢である。これは発電能力に対してである。しかし、面積あたりになると結果は逆転する。限られた土地を有効に利用するということになると視点も変わってくると思う。
SBや他のサイトでは単結晶、多結晶は出力同等ということになっているが、ここでは多結晶の方が優勢という結果には残念な気がした。今使っているのが海外単結晶なので。

2013年8月11日日曜日

ハインリッヒの法則


「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害があるという1:29:300という比率のことであるが、ソーラー設置も同じような感じと捉えてもいいのではないか?興味を持つ人が300人いて、その内29人が何らかのアクションを取り、実際に設置するのは1人ということだ。設置に至るハードルは高いので、やりたいというだけではなかなか実現出来ないというのが現実である。
私の所に来る人も変化を感じる。以前は300の人が多かったように思う。最近はソーラーのことが報道などで知られるようになったせいかより積極的な人がお見えになります。(29の人)ただ、設置となると越えるべきハードルが高くてなかなか難しいです。
時期を先送りすると条件はどんどん悪くなります。売電価格、必要土地面積、連係の可否、消費増税による初期費用の負担。
太陽光との連系については、局所的な集中設置の場合を除き、電力合計で1,000万kW※まで受け入れ可能であることを、電気事業者は2008年5月に公表しました。
現状は申込をすれば権利が確保出来るので、やらなくても申込をする人が多すぎます。当初導入目標250万KWに対して昨年度は目標の8倍くらい申込が有った。上記受け入れ枠の2倍ということでものすごい数字です。ただ、数字上のことであって実際に発電に至ったのはかなり少ないことからも明らかなように、空申込が多すぎることで、売電容量が不足する事態となっています。新規申込者は、売電容量を減らすか、多額の連係費用を払うかということになり、結果として事業断念ということに追い込まれるということです。こういったことが問題化してきていますので、今後は対応が厳しくなると思います。

事業化しない案件の権利の取り消しは決定ですが、時期に付いては未定です。ネット上には色々な噂が出ています。真偽不明ですが、確保されている権利の失効は10月からという噂もあります。権利失効となると受け入れ枠が回復しますので、本当にやろうとしてる人には有利になります。どうなるのかは分かりませんので、やるなら早いもの勝ちになります。来年度価格引き下げとなると駆け込みが発生します。

再生可能エネの計画認定、放置なら取り消しも 経産省
 経済産業省は28日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度について、国から発電計画の認定を受けた事業者がいつまでも発電を始めな い場合は認定を取り消す方針を明らかにした。早めに認定を受けて有利な条件だけを確保し、実際にはしばらく放置して建設費の値下がりを待つ事業者が相次い でいるため。 同制度は、発電事業者が太陽光や風力などで作った電気の全量を一定期間、電力会社に固定価格で買い取らせるもの。昨年7月に施行された。買 い取り価格は経産省に設置された委員会が毎年見直している。太陽光は初年度に1キロワット時42円だったが、太陽電池など部材の値下がりで今年度は同 37.8円に下がった。
 参入事業者は、発電を始める前に経産省に申請書を提出し「設備認定」を受ける必要がある。価格は認定時点のものが適用されるため、早めに申請して有利な条件を確保し、発電開始時期を遅らせれば建設費の値下がりの分だけ利益が膨らむ。
 経産省は「認定を受けたら1年以内に稼働してもらうのが基本だ。2年も3年も放置するなら取り消し対象になる」と説明している。

2013年8月10日土曜日

パワコンって壊れるの?

残念ですが、いつかは壊れます。いつかはわかりません。その時はいつなのでしょうか?
私の自宅に設置している例だと、8年目に壊れました。交換してから11年経っていますが2台目は壊れずに動いています。
ループが主に採用しているのが安川電機のPV1000という機種になる。安川の事例紹介などでもループの設備が紹介されている。パワコンの費用は60−70万円。金額的には高いです。
http://www.yaskawa.co.jp/company/backnumber/301/P09.pdf
メーカー保証は1年だが、期待寿命10年などとあり、発電20年のうちに何らかのトラブルに見舞われるのではないか?高額の負担、売電収入の途絶。不安ですね。
では、実際にはどれくらいの費用が掛かるのか?
部品代だけ見ると、一番壊れそうなのが冷却ファンで38000円。全体をオーバーホールだと、17万円から27万円(保守契約により変わる)。故障といっても基盤交換のようなものならもっと安く出来る。ユニット交換だと70万円くらい。これらに工事費等が加算されます。
不安な人は、有料の延長保証や保守サービスを利用するということもあろうかと思う。
例えば10年保証を付けると1台5万円になります。(納入時契約)
保守サービス、これだとフルオプションだと20年契約(10年契約更新後再加入)、10年目にオーバーホール実施で10年で40万円/台になる。20年で53万円。1台交換する場合だと60−70万円くらい掛かる。トラブルが起こるとすればお得かなというレベルになります。
こういうのは確率論で生命保険と同じようなものになる。何かあれば損害を回避出来るが、何も無ければ保険料掛け損ということになる。
故障した場合、売電収入が入って来ないのではないか?と心配になろうかと思う。融資で設置した場合、返済が毎月発生しますから。動産保険に入ってカバーするというのも選択肢になります。ただし、ここでも保険料は発生します。
パワコンも小型分散化であれば、故障しても全ての収入が途絶する訳ではない。仮に修理に3ヶ月掛かるとしても10万円程度の減収になる程度だ。(これに別途修理代がかかる)年収200万なら5%の減収で収まるということになる。動産保険加入だと保険金9万円支払われる。
これらの費用は必要経費となりますので収入から引くことが出来ます。詳しくは設置にさいしてお問い合わせください。

初めの話に戻るが、パワコンの故障率実際はどうなのだろうか?
P4には故障率のことが言及されていています。
それによると20年使用しても故障する確率は4%程度としています。この数字が本当かどうかは、設置されてから20年経ってないので実証されておりません。メーカーが出していることで本当かどうかまでは分かりません。実際には多いかも知れない少ないかも知れないということになります。
心配だと思えば延長保証、保険に入ればいいと思うし、大丈夫と思えば入らない。自己責任で判断をして欲しい。REIT=不動産投資信託の場合、不動産に地震保険かけていない所が多い。これも費用対効果を考えてのことだ。(建物が壊れてもいいというのではなく、壊れないような建物を取得している)
今から10年先20年先のことを考えても意味が無い。10年後、今よりももっといいパワコンが出ていると思う。しかも安い価格で。それならそちらに更新した方がいいのでは?リスク対策をするのもいいが、心配なあまり合理的でないような対応をするのもどうか。人間はいつか死にます。だからといって死を恐れて逃げているのではなく、人生を楽しむことが大切と思います。リスクを許容した上でチャレンジすることが、愚直であれ貪欲であれということだと思います。結果はついてくると思います。

2013年8月6日火曜日

ソーラーシェアリングの問題点は?

日本農業新聞に掲載されました。専門の業界紙で発行部数35万部の全国紙になります。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=22504
ソーラーシェアリングも色々な所で設置事例が出始めてきた。やった人がいい事ずくめで悪い所は一つもないとコメントしていた。作物の栽培と発電の両立を目指すのだが、私が始めた頃は作物が育つ訳が無いなどと言われた。
色々な人が画像を公開していて、目につくのは緑である。パネルの下で育っている青々とした雑草なのだ。読売新聞記事、つくばの事例など元気いっぱいに育っている。私は始め草取りしていたが、ギブアップ。防草シートを一面に敷きました。地上型のソーラーでも草は育ちます。だから、作物が育って当然と思います。

私の所は柱の間隔は東西5m、南北2.5mで設置しました。スパン5mのパイプになると自重でたわみます。ここにそのままパネルを載せるとたわみがよりひどくなります。南北のパイプがたわんでいるのが分かります。筋交いを入れるかスパンを狭くするかといった対策が必要になってくると思います。スパンは広い方が作業性がいいです。
ソーラーシェアリングをやっている設備を見るとループのパネルを使っている人が多い。日本農業新聞に掲載された長野県の人もループパネルを採用しております。ループがソーラーシェアリングに力を入れているというのも理由の一つだ。これは、私がループにビジネス市場として有望だから一緒に市場開拓しようと提案した結果である。私の法螺(?)に担当者が乗り実現した。
http://www.pveye.jp/news/view/497
小型のパネルで値段もそこそこ安くて入手が簡単というのも理由と思う。余り小さいと施行に手間がかかるし、大きければ重くてもっと大変。現在は自分で加工設置をするというパターンが多い。これも問題点となる。ループが業界初として空中型という製品を投入している。
私の所に来た、かずさDNA研究所がソーラーシェアリング向けフィルム状のパネルを開発したという記事が日経新聞に出ていた。
http://s.nikkei.com/16tHjIG
この太陽電池は、光を通すという性質と費用が安いという特長がある。ただし、効率が低いのと寿命が短いので毎年交換しないといけないらしい。農地に一面敷き詰めることで効率の低さをカバー出来る。1度設置して20年ほったらかしにするか、毎年毎年交換するかということになる。それぞれに長所短所があると思う。
設置費用が高いというのも問題点だ。収益性が低いと設置する意味が無い。
まだまだ問題点はあるが、こうした問題はこれから克服されていくと思う。



2013年8月4日日曜日

メガソーラーの発電能力 実はあんまり大したことがない

静岡県浜松市の産業廃棄物埋め立て跡地の市有地6haにメガソーラーを誘致した事業が7/3から発電開始した。2メガと1メガの合計3メガで普通の家庭なら約1000軒分の電力(約400万KW)を賄うとされる。発電量の比較は普通の家を引き合いに出されることが多い。
たとえば、町なかにあるパチンコ屋ならどうなのだろうか?実はこのパチンコ屋というのは結構電気を消費しているのだ。
http://www.zennichiyuren.or.jp/assets/files/news/201101/2009_denki_a.pdf
ここからデータを拾うとパチンコ屋1店で年間85万KWを消費する。約800KWのソーラーに相当するのである。上記浜松のメガソーラー(3メガW)で発電した電気はパチンコ屋だと5店分にしか過ぎないのだ。ちょっと大きなパチンコ屋だとメガソーラー以上の電力を消費するということになる。夏になると電力が不足するので節電をといわれる。それなら、パチンコ屋閉店すればいいじゃんという人が出てきそうだ。東京の石原前都知事は、自動販売機止めればいいなどといったのを覚えているだろうか?
メガソーラーといっても大きい割には案外発電能力が無い。電気を作るには広大な土地、莫大な資金が必要になるということです。原発だと夜間や雨の日を考えないとしてもメガソーラー1000個必要です。50KWなら2万個。かくも広大な面積が必要である。


2013年8月3日土曜日

電線の影の影響は?

雲の影響について書いたが、今回は電線の影に付いて。画像は南から北に向かって撮影したものになります。画像の通り、当発電所は東側が接道しており、電線が走っている。午前中は影の影響を受ける。どれ位の発電に影響があるのか?木の影の影響を恐れて犯罪まで起こしてしまった事例がある位だから関心は高いと思う。
条件は、アレイ1(赤)は12.54KW、アレイ2(青)は11.88KWである。アレイで約5%の能力差がある。アレイ1は東側(画像の右側)にあるので午前中は電線の影がかかる。アレイ2は西側(画像の左側)にあるので電線の影が掛からない。当日の天気は曇時々晴れのような感じでなので、出力はお椀を伏せたようなグラフになりませんでした。一日中雲一つ無いという天気の方がむしろ少ないと思います。(年間40日程度)なお、9時から10時に掛けての落ち込みは雲の影響です。電線の影響以前の問題になります。
データロガーで計測をしてみると午前中はアレイ2の方が発電能力が低いのにアレイ1を上回る発電量を示す。午後からは影の影響が無くなるので本来の発電能力を示している。影の影響は瞬間的には10%位になる。画像のような曇りや日の出、日の入りなどの時は影響は少なくなるが、晴れて来ると影響が顕著になる。毎日毎日の積み重ねなので、塵も積もれば山となってきます。天気次第なので発電出力に関してはどれ位減るのかは読めません。50KWクラスだとアレイは5個くらいと思います。アレイ全てに電線の影が掛かる訳ではないので発電データからすると精々1%2%の世界になります。電線の影は以前にもお知らせしましたがパネルにホットスポットを起こす原因となります。
ソーラーが電源として期待出来ないというのは、雲の影響を受けて出力が安定しないためだ。発電出力のグラフを見れば一目瞭然である。だから、ある程度以上設置されてしまった場合、電気の安定供給に支障をきたすということで、北海道電力は受け入れ拒否をしている。災害時など家庭用などで非常用の電源として1.5KWまで確保出来るというが、消費電力の小さなものでないと対応出来ないと思う。炊飯器やレンジは厳しいのではないか。

アレイ1:12.54KW(赤)、アレイ2:11.88KW(青)