2013年6月30日日曜日

消費増税で儲ける

消費増税になると普通の人は税負担が多くなる。だから、嫌がられる。既定の路線では、来年4月から8%、再来年10月から10%になる。
その一方で、売電収入は外税方式なので増税に伴い収入も増えるということになる。課税売り上げ1000万以下であれば納税義務が無いので収入増になる。だが、設置時には余分に支払うことになる。
よく考えてみると50KWを設置した場合、5%だと70万の消費税になる。10%の消費税だと、140万。売電200万とすると消費税分が20万で20年分だとすると400万の増収になる。差引260万円、年間13万円プラス。仮に消費税が100%になると1400万の納税に対して、増収4000万になる。消費税ってこんなに儲かるのとびっくりだ。ソーラーやる人は消費税増税に反対しないのではないかと思う。中身をよく精査しないで、何でも反対はダメです。参院選挙ではその点も考えて投票しましょう。
一番有利なのは5%の時に設置した人になる。つべこべ言わずにすぐに決断して行動に移せる人が勝ちです。頭のいい人はここで迷ってしまい、やらないという決断をしてしまいます。ねずみ講もそうですが、早い時期にやった人は儲かっています。ソーラーは愚直に貪欲にです。

消費税

消費税は来年4月1日から8%、再来年10月1日から10%に上がることが決まっている。もちろんソーラーも対象である。
消費税の扱いだが、売電収入は外税扱いなので増税に伴って収入も増える。ただし、家庭用は内税扱いなので増えない。消費税納税業者の場合、消費増税の影響は中立だ。
個人の設置者に取っては負担が増える。9月までに契約をすれば、引き渡しが4月以降になっても5%の扱いになります。10月以降でも、引き渡しが年度内であれば5%になります。扱いは下記のようになっています。
http://www.zenkensoren.org/news/15news/img/news369.pdf
ですので、5%で設置して8%を得るというのが有利になります。今からだと、部材の納入や工事の関係で来年になりそうな感じと思います。
消費税は設置業者の懐に入るものではないので、増税になっても潤うものではないです。
事業者は消費税納税者になるとソーラー設置に掛かる消費税は還付になりますので、税率アップの影響は中立です。ただし、還付は確定申告後なので1年位先になる場合もあります。
売電の消費税は課税売り上げが1000万までは納税の義務が無いので、懐に入れても問題は無い。納税者になると損なのか?設置した際に負担した消費税は戻ってくるという仕組みになっている。だから、条件によっては有利ともいえる。
売電収入が1000万超えそうな場合は、ブレーカーを落とすなど年末調整が必要になると思う。売り上げは検針時点で決まる。例えば、12月に検針して振込は1月という場合。売り上げの計上は12月になるので年内分であり、来年分ではないからここは押さえておきたいポイントになる。
 最近、保険の窓口の社長だった人が消費税の不正還付で摘発された。
 ▼消費税の不正還付 事業者が売上時に購入者から預かった消費税より、仕入れ時に払った消費税の額が多い場合、申告すれば差額の還付を受けられる。売り上げに消費税がかからない輸出品を扱うケースや、税務申告期間に仕入れが先行し売り上げが少ないケースを想定した制度だが、架空仕入れを計上するなどして不正に還付を受けるケースが出ている。国税庁によると、昨年6月までの1年間で消費税の不正還付を受けた法人は820件、追徴税額は11億円だった。

2013年6月29日土曜日

融資に対する生命保険

融資を受けた場合、事業者に何かあった場合を考えて生命保険に入る選択がある。どうでしょうか?
ひとたび生を受け滅せぬもののあるべきか?いつかは死にます。その時が早いか遅いかの違いでしかありません。死ぬか生きるかは確率の世界になる。日本の人口約1億2000万、年間120万人が死んでいる。全年齢層において死亡率1%である。
http://www.stat.go.jp/data/nihon/02.htm
ライフネット生命(東証マザーズ上場)のリリースによると契約者で死亡保険金を支払った(亡くなった)のは0.02%とのことだ。高度医療保障だと0.001%という。保険は万が一という場合のためとはいうがその通りである。何も無ければ、保険料が掛け損ということになる。だから、保険会社は儲かるのだ。
儲かりすぎた会社社長が脱税をやったという保険代理店が最近ニュースに出ていました。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2013/4579.html
この保険会社の加入平均年齢は37歳とのこと。さきの統計データからすると35-39歳の人で死亡率は0.08%となる。保険会社の場合、健康な人が加入するということで普通の死亡率の1/4という低さになる。死亡率が1%超えるのは65-69歳なので保険加入はどうかなと思う。ソーラーの場合のみで考えると、売電収入が見込めるので返済出来ないということはないように思う。だから、私の場合は加入していない。その辺は個々の判断によるものと思う。皆さんはどう対応をしますか?

2013年6月24日月曜日

20年後

売電期間は20年。20年後のことをどうお考えでしょうか?それまで生きてないから分からない?そのとき私はジジイになっています。人生を終えるに当たって、ソーラーやってよかったと思い残すことが無いかもしれません。
20年先だとビジョンが描きづらいと思います。売電開始から20年で固定買い取り価格は終わります。その後はどうするのでしょうか?
価格はどうなるかは決まっていません。延長ということもあるかもしれません。以前のように買電価格と同じかもしれません。悪いようにはしないとお墨付きが欲しいです。
ソーラーをやる場合、借地に設置するということもある。土地を返す場合、更地にして返すことになる。となると、撤去をしないといけない。
ここで、撤去費用は?ということになってくる。ほとんどの人は考えていないと思う。じゃあ、いくら位を見ればいいのか?国の資料では設置費用の5%と出ていたような記憶がある。しかし、撤去した実績も無いのでえいやと出したようないい加減な金額だ。
ループ社の試算だと10%になっている。架台は地面に打ち込み式の簡易なものでこの値段。コンクリート基礎にすると考えるだけで恐ろしい。基礎をしっかり作った物だと、設置費用も掛かるし、撤去費用もかかるので合理的でない。
20年後、パネル撤去して新たなパネルに更新ということもあろうかと思う。(リパワリング=repowering)。あるいは、架台はくず鉄として売却。今まで使っていたパネルは中古市場に出せるかも知れない。それとも、効率が落ちているのをそのまま使うということもあるだろう。当然、売電価格は下がっていると思う。でも0ではない。設備が自前ならそのまま放置というのもいいが、借地だとそうはいかない所が将来の不安になる。20年先ですがね。
ソーラーシェアリングの場合、予め撤去費用を確保しないといけない。事業費2000万として撤去費用200万だとすると2200万を確保しないといけない。これでハードルが高くなってしまう。設置費用で一杯だと事業計画の見直しが必要になる。ただ、各農業委員会では申請の段階で資金繰りをきっちり確認する所もあれば、しないところもあるのでその辺が曖昧である。たとえば、ある農業委員会では資金証明を求める。残高とか融資証明をだせというのだ。別の所では、自己申告で終わりということもある。申請する段階ということは、事業を必ずやりますということだ。色々な法規制や資金繰り、手続きが終わって後は転用の許可を得るのみという状態ということになる。あとで事業が中断や中止になると、大事な農地転用許可だけとって別の用途で使用されたりしたりと悪用されないためだ。豊田市でも過去にこういうことがあって問題化した。
設置時に撤去費用が有ってもその場限りで使ってしまう場合もある。となると、その時が来たら撤去費用が無い。山梨県の人のようにのらりくらりに徹するしか無いのだろうか?預託ということも考えられるがどうなるのでしょうか?預託の場合、金利がつきません。20年後に撤去費用が高騰していた場合、新たに調達ということになります。売電収入を全て使うのではなく積み立てるという対応が必要です。全て飲み食いに使ってはまずいです。現実的には、20年後のことよりも今の目先のことの方が気になります。

2013年6月18日火曜日

ソーラーによる土地の収益性

ソーラー設置でどのパネルを設置すれば有利になるのか?東電のメガソーラーで検証をしてみる。データは下記から拾いました。
http://www.rbbtoday.com/article/2013/02/28/103805.html
1:米倉山は20haでソーラーフロンティア10000KW、2:浮島は11haでシャープ7000KW、3:扇島23haで京セラ13000KWとなっている。
KWあたりの面積は、1が20.0m2、2が15.7m2、3が17.6m2となっている。
KWあたりの発電量は、1が1.44KW(当初予想1.2KW)、2が1.35KW(当初予想1.057KW)、3が1.162KW(当初予想1.054KW)である。
面積1m2あたりの収益は、1が3024円(当初予想2520円)、2が3612円(当初予想2828円)、3が2773円(当初予想2515円)である。
メガでも、1000KW超えると電気主任技術者を常駐でおかないといけなくなり、人件費が年間300万円はかかります。2Mを超えると連係費が高額になります。ですので50KW未満の壁同様意識しないといけない所です。
設置費用については記載が無く分かりませんでした。こういう施設なので、展示とか教育施設なども含まれると思う。メガソーラーなりの費用が掛かることもあり、ミドルクラスとは条件がちがうこともあり、このような数値となった。
土地もリソースなので1000m2に50KW設置するか80KW設置するかという具合に、有効に使わないともったいない。パネルの種類、角度、配置など考慮の対象となるのはもちろんである。実発電量が高くとも、土地の収益性を考えると必ずしも有利ではないということになる。だが、同じ結晶系の京セラでは結果が異なってくるので、一概には結晶系が有利かどうか判断出来ないということになる。この発電所は工場立地法の制約を受けていたはずと思う。これまでは、敷地の50%しか使えなかったと記憶している、現在は75%までに緩和されているはずだ。上記メガソーラーが敷地を目一杯有効に使おうと考えていたかどうかは分からない。表面のデータを元に計算したに過ぎない。
多少影になることを犠牲にしても、パネル設置を優先した当方の地上設置型で見ると
KWあたりの面積は、11.6m2。
KWあたりの発電量は、1.1KW(当初予想)。→期待1.3KW
面積1m2あたりの収益は、3981円(当初予想)。→期待4705円
1年経ってないので、実績値ははっきりしない。現状では予想以上に発電しているので上ぶれもあると考えている。
ある程度日影にならないような場合。ループの製品で見ると、地上型でKWあたりの面積は、12.8m2。ソーラーシェアリングでKWあたりの面積は、14.2m2。となる。複数にすれば、重なったり、隣り合うスペースなどが節約出来るのでもうすこし少なくて済む。
今年は設置費用と売電価格は共に10%下がったので、収益も10%減となるが、利回り的には同じである。同じ収益を上げようとするなら、土地が10%余分に必要ということだ。仮に設置価格、売電価格が半額になった場合、土地は2倍必要になる。
売電価格優遇は来年度までなので、早くやった方が有利であるというのが分かって頂けると思う。遅くなれば土地確保で不利になります。あおりではありません。

2013年6月16日日曜日

父の日

あなたは家族から見てどういうような父(夫)でしょうか?ダメ親父でしょうか?ソーラーをやれば尊敬される立派なお父さんになれるかもしれません。やらなければダメ親父のままです。
ループの中村創一郎社長の尊敬する人は父だそうです。文字通りご尊父になります。私の所に来た時もさりげなく話題に出していました。
昔から父と子の関係は取りざたされています。たとえば、モーツァルトもその影響を受けた作品がいくつかあります。子からするとまずは父が目標となっていくと思います。
私がソーラーを設置したのは、父が亡くなってからのことです。父が考えていたこととは違うことをやったと思います。独力で出来たかどうかになると、父が残してくれた土地あってのことになります。感謝してもしきれないということになります。生前にこそそうするべきだったのですが。
いま父となり子供から何かしてもらおうとは思いません。自分自身何もして来なかったので、因果応報ということです。親としては子が幸せになることを願うのみです。私も普通の人ということです。普通の人がちょっと思い切ってソーラーを設置したということになります。
成功する秘訣ですが、松下幸之助は成功するまでやることだといっています。簡単ですね。
本日は、日本農業新聞の取材があります。

2013年6月15日土曜日

正しいソーラーシェアリングとは?

ソーラーシェアリング生みの親の長島氏は、
http://www.d3.dion.ne.jp/~higashi9/donyu2013.pdf
このなかで、適切な遮光率とパネルの角度可変を求めている。
遮光率とは?光をどれだけ遮るかである。日なたと影の部分なのか?設置面積に対するパネルの割合なのか?
例えば、設置面積に対するパネルの割合:建ぺい率と考えれば年間を通して一定になる。影の割合だと夏と冬では影の割合が変わってくる。どの時を持って、遮光率を定めればいいのか?上記では、パネル面積32%としている。大体10aで45-50KWが目安だ。
NEDOが平面における日射量を公表しているので、日射量を基準に考える方が合理的と思われる。この考えは、山形大学名誉教授の加藤静吾先生が取り上げている。
http://www.ne.jp/asahi/kato/jsa/photovoltaic/
影の部分であっても、散乱光や反射光があるので全く0ではない。なので、その分を考える必要が有る。作物によっては、冬期栽培しないというのであれば、年間でなく該当する季節だけを考慮すれば良いことになる。作物によっては、光の必要量は変わるので、作物次第ということになる。人情的には、多くパネルを設置して収益を上げたいということになってくる。どこまでならいいのか?どこまでならだめなのか?微妙なところではないか。作物によっては、上記基準で設置しても生育に支障が出来る場合があるので、一律にどうだとはいえない所がある。
パネルの可変だが、実際問題つくば式ならともかく、1枚1枚の角度を変えるのは無理がある。
http://looop.co.jp/product/sky_type/index.html
こちらの角度固定型の商品だと、長島氏にいわせるとソーラーシェアリングではないということだ。色々なやり方があると思うが、それを厳格に決めて枠にはめるのではなく、自由にする方が健全に育つと思う。遮光率、パネル可変などそういったことは柔軟に対応すればいいことで、市場に任せればいいと思う。色々な工夫や改善がソーラーシェアリングを成長させていくことになると思う。

設置者には合理的な説明責任があるとされている。こういったことを説明しないと農業委員会も判断出来ないのではないか?一旦許可を得たもののパネル撤去になったら堪らない。農業委員会は一旦許可をしたら責任は無いのか?農業委員会が認めたから生育結果も保証されるという訳ではない。作物が育たないなどという場合は予め撤去費用を計上して設置申請をするとのことなので、設置者の責任だというのだ。農業委員会では育つかどうかまでは分からないからだ。パネルを間引くか全面撤去か、事業者は堪らない。
予め撤去費用を用意するというのは、山梨県北杜市で勝手に農地にソーラーを設置している人がいる。農業委員会は、この人に農地法違反なので撤去しろといっているが、撤去費用が無いなどとのらりくらりだそうだ。本人はソーラーシェアリングの先駆けだと開き直っている。こういったことに対する歯止めだと思う。
現状では、制度の運用に付いては決まっていない。まだまだ未知数な所がある。各農業委員会によって判断はまちまちになりそうだ。あそこは良くてもここは駄目ということもありそうだ。
静岡県の場合、お茶畑でやりたいという申請に付いて許可が出たとのことだ。こういった事例が出ると全国初ということになると思う。


2013年6月13日木曜日

6月の売電収支

当地は5月28日に梅雨入りしました。例年よりも2週間くらい早いです。5月は前半天気が非常に良かったのですが、徐々に下り坂、ここに来て急ブレーキです。梅雨は実入りが減りますので気分も湿りがちになります。日照時間の統計を調べるとだんだん落ちて来ています。5月上旬の日照が良かったのが効いていて、この1ヶ月ではなんとか平年比8%増です。1ヶ月前と比べると25%減、この1週間だと2/3くらいまで落ちて来ています。長野県上田市は静岡県浜松よりも30%日照時間が多いです。日本海側も天気がよいです。天候なのでこういうこともあるということです。
最近は曇で日照時間0の日もあります。ですが、発電は快晴日の1/3位はでています。直射日光ではなく、散乱光や反射光が発電に寄与しているということです。
6月10日検針の結果。5月10日から6月9日までの31日間。振込は7/1予定。月といっても、検針日の関係で多くなったり少なくなったりしますので、日当りで判断してもらった方がいいと感じます。
第1(58.5KW)は売電7828KW=328766円。日当り252KW、10567円/日。買電87KW=1724円。差引327042円。
第2(48.6KW)は売電6664KW=279888円。日当り214KW、9028円/日。買電22KW=822円。差引279066円。
パフォーマンスで見ると第2の方が2%ほど良いことになります。第1は絶縁トランスを設置しています。送電時と待機電力を余分に消費します。これが足かせになっている部分もあると思います。したがって、絶縁トランスの設置をしなくて済むと設置費用、スペースなどで有利になってきます。5月と比べて改善しているのは、傾斜角度が緩いからかもしれません。夏は角度が緩い方が発電に適しているためです。
売電金額が確定しましたが、振込までが長く感じられます。複数のソーラーがあると合計されて一括振込です。
先月の買電メータの不具合は直りました。原因不明だそうです。叩いたら直ったのか?私には、みなさまの中部電力がそんな乱暴なまねをするとは思えません。
来月の検針は7/8ということなので28日分になります。これだけで10%減になるのに加え、梅雨の影響もあるのでどれ位減るのか気になります。今月並みの20%減で収まればいいと思います。厳しいかな。


2013年6月11日火曜日

ソーラーシェアリング パネル角度可変

パネル角度が変わると最適角度による発電が可能になる。以前からつくばのソーラーシェアリングに注目していた。
http://gba03100.cocolog-nifty.com/tsukuba_ss/
途中経過だが、パネルの角度が変わる様は圧巻である。1枚1枚の金具を緩めてやる方式ではなく工夫を感じる。これだと、遮光が自在なので、夏などに遮光が多く必要という時、冬期など日射が必要なときは有効である。
私の所はこういうメカニズムになっていない。やれないことはないが大変なので固定で運用します。
こういう事例を見ると、じゃあ俺もと思うかも知れないが、ここも手造りで製作に苦労されている。費用が掛かるのもネックだが設置もハードルが高い。手軽に出来るといいのだが、現状はそういうことになっていない。ソーラーシェアリングも規制緩和で期待先行の面が多い。実態は難問山積でそう簡単には実現出来ない。

ところで、千葉県でのソーラーシェアリング設置事例はどういう訳か全国初ということで報道されている。その一方で、三重県のタマリュー農家も全国初と主張されている。
http://www.gridsolar.jp/cases/cases_03.html
1番でないと気が済まないのが人情でしょうか?男のロマンでしょうか?蓮舫大先生はこの男心が分かってないみたいです。これでは、次回選挙危ない。
事実は一つですが、真実は人の数だけあるということになります。読売新聞記者からは、何を持って全国初なのか?その根拠は何なのか?と問いかけられました。

2013年6月10日月曜日

パワコン出力と電気メーターの実際

電気メーターの精度については書いた。パワコンとの出力差は実際にどうなのだろうか?
パワコンには色々な機能があるので、それを調べてみた。
私の所はどうなのだろうか?パワコンの出力100だとすると電気メーターの計測は97であった。太陽電池出力の92%が売電に回ったということです。ロスの内訳は、パワコンのロスが5%で配線のロスが3%ということになる。絶縁トランスがあればここからもっと落ちる。となると90%位かと思われる。出力以上に計量されるのかと期待していたが、こういう結果であった。メーターでカウントしてなんぼである。
最高条件の場合は、太陽電池の出力X0.95Xパワコン効率0.95X配線ロスX0.97=0.875となる。12.15KWだと約10.6KWが最大ということになる。通常の稼働率は12%といわれている。これには夜も含まれているので、昼間だけなら25%位。日照率が50%くらいなので、平均すれば50%位になる計算になる。(合っているか?)
己を知ることは大切だと思います。設置したら放置が楽ですが、そうそう楽して大儲けというのはなかなかありません。

2013年6月9日日曜日

電気メーターの精度

売電、買電メーターが設置されて、そこを電気が通ることで計量されていく。
太陽電池で発電された電気はパワコンを通ることで直流が交流に変換される。この時のロスは5%。
電気メーターは計量法に基づいているので精度が決まっていてプラスマイナス2%以内と決まっている。10年に一度は校正をしないといけないように決まっている。でも、パワコンの数値は計量法に基づいていないので正確さは分からない。校正もしないのではないか?
EMSでの計測方法は、パワコンの出力を見るもの、電流センサで計測するものがある。どちらも計量法とは別なので、精度はどうか分からないということだ。だから、モニタでは今月どれくらい発電したので、概算金額と検針の差異が出る場合がある。この場合は、計量器が正しいのであってパワコンに誤差があることになる。だから、その誤差を予め織り込むことが大切になる。実際には、パワコンだけが悪者ではない。配線であり、絶縁トランスもロスの原因たりうる。シャープの説明では配線で10%ロスが出るとも。
仮にロスが無いとして、100送電したのに売電メーターは98としてカウントされるのか?それとも102としてカウントされるのか?98と102では、4%違ってくる。50KWクラスだと年間10万円にもなる金額だ。これは大きい。だが、差異があっても公差内なので異常なしということになっている。それなら102になるような計器にあたりたい。私の所は実際にはどうなのか?今まで気にしたことが無かったので、よくわからない。
そこで、実際に計量された電気メーターの数字を調べてみる。当方の第2発電量、4月が5920KW、5月が8214KW。第3発電量、4月が5919KW、5月が8208KW。ということで最大でも0.07%しか違っていない。誤差の範囲内に収まっているので問題なしだ。同じ設備なので当たり前とはいえ、影になったりすることもあり全く同じ条件ではないのだが、どちらもほとんど同じように発電をしているということになる。
このように、同じ設備が複数有って比較するのであれば分かりやすいといえる。ソーラーパネルの出力の誤差+3%と表示されている。だから100だったり103であっても正常なのだ。ばらついて当たり前なのだ。むしろ、バラツキが無いという方が不安のような気がするから不思議である。

2013年6月7日金曜日

ループ社のこと

ループという会社、名前を知らない方も多いと思う。小さい会社である。しかし、ここの勢いは凄い。
各地で、ソーラーシェアリングをやる動きがあるが、それらは手造りでの製作設置が多い。時間も手間もかかるのが欠点となっていた。ループはいち早く(業界初)ソーラーシェアリングキットも商品化している。
http://toyokeizai.net/articles/-/14032?page=7
上記からの引用になるが、
昨年のループ社の年間売上実績は21億円(経常2.1億円)、25MWの脅威の躍進である。2013年が売上げで60億円(経常利益12億円)。100MWの売上計画で、2014年は同100億円(経常20億円)200MWの計画だ。今や東証マザーズ上場を視野に入れ、いずれは東証1部を目指す脅威の成長だ。社員50名でソーラー設備販売と自社発電所の設立に全国展開を計画しているという。現時点でもすでに150カ所以上の発電所を成功させている。今後はこのような成長企業を中心に、日本の再生可能エネルギーの開発が軌道に乗るのだろう。
とある。著者の中村繁夫氏が絶賛している。こんなに成長出来る訳無いとか嘘では無いかと思われるだろうが、信憑性がある。というのは、ループの社長は息子なのだ。いやはや。息子であるループ社長の尊敬する人は父親だそうだ。親子仲がいい。息子は、レアメタル業界では父には勝てないとのことで別の業界でチャレンジして成功しつつある。
ループは小回りが利く会社だと思う。次から次へと色々なものを出してくる。空回りすることもあるが若い会社だからであろうか。ここの会社のうまい所は、自社発電所を建設して、売電収入を得ている所にある。本業でも儲けて売電でも儲けることで経営が安定する仕組みを作っている所にある。大もうけした利益をグリーン投資減税でうまく活用している。
ソーラーシェアリングも同じ仕組みである。農業をやり売電で儲けることで経営が安定する仕組みになっている。

2013年6月4日火曜日

当発電所の実力


当発電所は、立地条件もよく日照時間の多い地域となります。非常に条件のいい所に設置しています。ですので発電量も多いと思います。こんなことを書くとまた自慢が始まったと言われそうです。じゃあ他の所と比べてベンチマークはどうなの?ということになります。
ソーラークリニックの4月の発電量ランキングで見ると、ソーラーフロンティアが優勢になっています。場所も長野県など地域に片寄りが見られます。これは、KWあたりの発電量が多いということになります。しかしながら、日射や条件を勘案した発電指数になるとばらけてきます。指数とは、地域の10年平均の発電量に比べてどれくらい発電しているかということを指数化したものです。ですので、地域差は関係なくなります。ただ、CISはパネルが10%位多く発電するというデータがあるので、シリコン系のものと同列に評価するのはどうかと思います。パネル容量と実発電量差がいかにも優れているという印象を与えます。SF社のマーケティングのうまさを感じます。ソーラーフロンティアによれば、50KWなら回収10年と予想を出しています。以前にも指摘しましたが、設置面積あたりの発電量、KWあたりの費用で見るとソーラーフロンティアの優位性は薄れます。限られた土地に多くのパネルを設置してトータル発電量を考えると結果も変わってきます。
ソーラークリニックに登録されている家庭用ソーラーも過去最高を記録した所が続出です。今年は日照条件が非常にいいからです。
では、当発電所はどうなのか?発電量は5月の発電量をご参照していただきたいと思います。32日間の数値なので30日分に換算しています。年間を通じての成績ではありません。KWあたりの発電量ランキングでいえば、42/2372 指数では 88/2372といった実力になります。上位3%位の成績になります。まあまあでしょうか?影の影響でも触れましたが、晴天時の正午頃はパワコンの能力以上に発電しており、発電カットされている分も若干あるのと、リフレクタによる出力向上分も加味されます。それを考慮するとランキング以上といえると思います。以前、某国内メーカーのソーラー販売社が私の発電所を見て、中国製はねえとバカにされたことを思い出しました。
こういった経験を元に色々とお勧めいたしたいと思います。俺は我が道を行くという方もおられます。値段が多少安いなどという理由で他社を選択されてハッピーというのであればいいのですが、なかには後でしまったと泣きを入れて来る方もいます。設置してからではどうしようもありません。

発電量 陰による影響

山間地にソーラー設置すると影の影響を受ける。どれくらいの影響を受けるのか質問を受けました。
ある日(快晴)の発電量のグラフです。今くらいの時期だと、日の出、日の入りまでの1時間の発電量は1日の内1%です。朝夕で2%です。各2時間になると4%ずつなので合計8%ということになります。つまり、山の影響で日の出(?)が朝8時で日の入り(?)が夕方4時という場合は50KWシステムだと約25KWh位が影響を受けるということになります。とはいえ、影になったからといって発電が0になる訳ではないです。ですのでこれよりも少し少なくなると思います。
そもそも朝夕は日照が弱いのでそれほど影響が無いということになります。ただし、冬期になると1日の日照時間が短くなるので、相対的に影響は大きくなります。
当方の発電所の特性上、正午頃は発電量がカットされます。カット量はわずかな量なので、大損したと大騒ぎするほどではないです。パワコンの稼働率からすると遊んでいる部分は少なくなります。安川のパワコンは効率95%、発電量が少ないと効率も低くなります。快晴時でない時は発電量のカットがありませんので、無駄無く電気になっています。

大規模な敷地の中央に小さなものを一つという場合ならともかく、1年を通して影の影響を受けないという土地はまず無いといってもいいのではないでしょうか?なにかしら、山や木、電柱、電線。建物の影になったりします。こういう大事なことは、設置してから気がつくこともあります。
ソーラー設置するなら市街化調整区域のような建物の建たない所や農地などに設置するのがいいと思います。農地はそもそも日当りがいい場所が多いので。
今回、農水省がソーラーシェアリング解禁の通知を出しましたが、それよりも前に農地へのソーラー設置の通知を出しております。それによれば、場所によっては農地でも地上型のものを設置することが出来るとされています。ここがミソということになります。
山林に設置する方法もありますが、森林法などを研究しないとまずいことも起こります。無許可での開発行為は現状復帰を求められることがあるからです。
浜松市においては条例で500m2以上でも届け出が必要になりました。しかし、浜松市はソーラー日本1を目指しているはずが、水を差すような規制をするというのも理解に苦しみます。

発電効率向上の試み その6  改善

梅雨入りは6月からと思っていたが、5月28日に梅雨入りしたらしいとのこと。通常よりも2週間早い。こんな天気では商売上がったりだ。だからという訳ではないが、収益向上のためリフレクタの設置を進める。こういった天気でも発電するのは、直射日光ではなく、反射光や散乱光のおかげである。ということは、リフレクタもそれなりに効果があるということだ。冬期などパネルに影がかかるので、角度は前列のアレイを超えない角度が上限だ。データが有って、影になる損失と反射による向上分が分かれば角度の変更も有りだが。その辺が悲しいことに分からない。
5月21日からごそごそ始めたリフレクタ24KW分に取り付けました。現在トライ中ということで状況は12KW=高角度、12KW=低角度、12KW=無し、12KW=無しという状況。効果を確認しながら、改善は継続していきます。ただし、これから暑くなるので屋外作業は遠慮したいです。軟弱なので。
期間が短いので効果は不明ですが、過去で見ると1ヶ月で1システム(48.6KW)の発電量の差は1KWから6KWの範囲に収まっていました。出力差が2%とすると月100KW程度になると期待します。これだと回収が3年程度になります。(材料費のみ、人件費含まず)
反射関連製品で10%とか30%アップという情報もあるが、実物が無いので何とも判断のしようがない。メールで問い合わせているが返事すら無い。
パワコンの効率は95%です。PV(太陽電池)入力の95%が発電出力として出ます。出力値は系統電圧に依存となります。電流制御なので最高11.0KWまでいく場合もあります。上が角度急、下が角度緩です。


中日新聞経済部、読売新聞から取材を受けました

中日新聞からは3回目の取材になります。これまでは記者とカメラマンが兼業でしたが今回は分業でした。1回目は地域の話題、2回目は政治として、今回は経済としての取材です。農地へのソーラー導入に関して通知が出たのでそれについての取材です。制度上の問題、資金繰りの問題についてお話をいたしました。
同時期に、静岡県西部を基盤にする金融機関から視察の申込がありましたので、融資に関する問題に付いて要望をしました。担当者レベルでは納得していただきましたが、上の方がどう判断するかということです。金融機関が融資の姿勢を変えてくれないことには融資でつまずく人が続出します。ダメ出しを受けた人は、事業の中止か規模縮小に追い込まれます。あるいは、ノンバンクのような所から高い金利で引っ張ることになります。こうなると、余り儲からないので旨味がありません。 .
私のところにも設置したいというお客様が見えますが、融資でつまずくお客様が多いです。サラリーマンの場合、金を借りるというと住宅ローンが多いです。住宅ローンだと、土地と建物が担保にできるので案外簡単に借りることが出来ます。ところが、事業用となると簡単にはいきません。融資の返済は事業で収益を上げて返済をするというのが基本です。残念ですが、単に設置するだけでは、税務署と同様にソーラーを事業としてみていないということです。
だから、俺は世界の***に勤務して年収****万だといばっても融資は難しいです。融資の審査が通りません。世界の***は融資審査には関係ないです。農業者の場合、信用保証が受けられないです。貸し渋りの世界です。
http://engawa.kakaku.com/userbbs/1092/Page=2/SortType=ThreadID/#1092-1143
静岡県の場合、事業用ソーラーなどには融資保証を県が付けるという形での補助事業がありますが、農業者、サラリーマンは駄目です。
仮に、資金がクリア出来ても今度は土地ということになります。農地ならどこにでもありますが、農地は規制が多すぎて普通の人には手におえません。ですので、ソーラーシェアリングは農家でないと厳しいです。農業も事業です。多角化、新規事業として考えて欲しいと思います。
その後、読売新聞から取材があり、同様のことをお話しいたしました。記者がどのように感じてどういう風な違いの記事になるのか?はたまた、前回同様記事にならないかもしれません。

ループからリリースが出ています。
http://looop.co.jp/media/20130510a.html
私のことを静岡のお客様という紹介をされています。TV等で出ると問い合わせなどのリアクションがてきめんだそうです。
私の所ではないですが、静岡県はお茶所ということで、茶畑でソーラーシェアリングやりたいという問い合わせが農業委員会に出て来ているそうです。通知は出たものの、はっきりしない所があるのでペンディングみたいだそうです。なかなか前に進んでいきません。