2014年1月31日金曜日

水冷式ソーラー冷却システムで効率アップは?

ソーラーは温度が熱くなると発電効率が落ちるという特性があります。日射は夏の方が強いのだが、温度が高いので春の方が発電量が多くなる。こういったことから、水を使って冷却することで発電効率を上げようという製品が出てきました。
テックコーポレーションのテックミストシステムという製品である。夏場において使用すると最大20%位効率がアップするという。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140127ceag.html
http://www.techcorporation.co.jp/product/panelmist/post_16.html
20秒分噴射して15分止まるということを繰り返すサイクルで1日500リットル。月10−15t、水道代2000円くらいかなというか実際には基本料金の方が高くなりそう。50KWだと、部材費などで130万位掛かるとのこと。
パワコン10KWにパネル12KWだと、発電は10KWくらいまで出るので、このとき冷却しても発電には寄与しない。発電が8KWなら2KW分増加する。なので、パネルの積載状況も影響してくる。
夏の晴天日の9時から15時までの6時間だとすると、1日の内70%の発電量に相当する。この時間20%アップしたとしても1日で見ると15%アップとなる。しかし、正午頃になると発電量も多く、20%アップすると発電能力を超えるのでピークカットされてしまう。1ヶ月で見れば朝夕や曇や雨の日を考えると10%位がいい所かな?春、秋、冬となるとどこまで効果があるのか?年間だと数%という所に落ち着くのかもしれません。元を取るのに10年位になりそうですが、残り10年は儲けですのでチャレンジする価値はあると思います。→検証が正しいと仮定なので、前提条件が違えば、結果も違ってきます。
送付された資料では、任意の一瞬の時間での結果しかでていないので分かりませんでした。ただ、パネルを冷却すると効率が上がるということは昔から知られていることで効果があると思います。にもかかわらず水による冷却が余り実施されていないというのが答えになろうかと思う。水面上に設置するシステムもあるが、発電効率は10%アップとのことなので、期待するほどの効果は無いということが結論かも知れない。
いやそうでは無いという人もいるかも知れません。ぜひともチャレンジして結果を教えていただきたいと思います。

2014年1月29日水曜日

ソーラーのメンテナンス

設置業としては、今後見通しは暗いですが、メンテナンス市場ということになると有望かと思います。事業展開としてはこういった方向に移ると思います。
近頃発電が芳しくないがという場合、どうでしょうか?時々はソーラーの状態を把握したい場合、発電モニタが便利です。ただ、これだとどこが悪いとか何が悪いということまでは分かりません。状況をチェックをしたいという場合、色々な計測機器が出ています。
IVチェッカーはストリング毎にチェックしますが、配線を構うということで手軽にはできにくいです。機器は50万くらいです。
パネルの状態を検査するのは、サーモグラフィカメラを使ってのチェック。これだと非接触型で機器は10万円位から。出力でているかどうかは分かりません。
磁器を検知することでパネルの状態を調べるソラメンテISという機器は35万円くらい。これは接触型で、1枚1枚調べる必要が有ります。
パネルのセルをカメラを使って調べる機器が出ました。エプティフという商品でエヌピーシーが発表しました。価格は1000ー2000万ということです。誰でも購入できるような価格ではないですが、それでも会社として3億円の売り上げを予想しています。手軽に導入は出来無いですが、今後低価格化を期待したいと思います。

2014年1月27日月曜日

工場・倉庫の屋根で始めるソーラー発電所経営

工場・倉庫の屋根で始めるソーラー発電所経営 遠山 知宏/著 幻冬舎メディアコンサルティングという本が出版されました。もちろん屋根だけでなく土地に設置してもいいです。
早速読んで見ました。読む前からなんとなく内容が分かります。一言でいうと、ソーラーは必ず儲かるのでやりなさいという内容である。ただ、土地の確保や資金繰りがクリア出来てということなので、読んだからといって誰でもできることではありません。資金調達方法や土地取得についての具体的な方法までは書かれていないので、後は個々に限られた時間の中でいかに実現するかにかかっています。
儲けることにこだわって書かれています。会社というのは、社会貢献も大切ですが、それ以前に事業を継続するということが大切です。いくら立派なことをやっていても継続出来無いでは責任を果たしたことにはなりません。その手段としてソーラー発電所を経営して経営を安定さなさいといっています。
個人においては、経営でなく家計と読み替えてご自身の生活、老後、家族のために設置することで、地域に貢献出来るのでやる意義は大いにあると思います。

シャープ太陽光発電から撤退

シャープがソーラーパネルの生産から撤退する方針を固めたとの報道がありました。といっても、米国市場での話です。日本市場ではFITがあるので暫くはいいでしょうが、今後のことになると見通しは分かりません。ホンダも事業撤退を発表しております。2014年度は売電価格低下のためソーラー市場14%減少するとの報道もあります。先行きの見通しは暗いということになります。
撤退の理由として、中国製のパネルとの競争に勝てないということが主因になります。欧米や日本でも中国製のパネルが幅を利かせていますので、投資目的のソーラーの場合は生き残れないのではないでしょうか?
その一方で、名古屋地区で豊田ソーラーという新しいブランドも出てきています。株式会社TOYODAが扱う商品で、世界のトヨタがソーラー事業に参入かと思いましたが、違いました。ドイツのパネルメーカー ソーラーワールド社からOEMを受けて自社ブランドでの販売です。以前、豊田商事という会社がありました。名古屋地区では絶大なる信用があるネーミングです。
ドイツで生産されているパネルにはQセルズもあります。ドイツ品質と主張しておりますが、L社はソーラーワールドを販売しております。こちらの方が信頼性が高いということだと思います。因に、250Wパネルだと中国製のものよりも1枚約1万円ほど割高になっております。
ということは、メガソーラー設置すると4000ー5000万円費用が多くかかります。この費用は1年分の売電収入に匹敵しますので、19年間しか売電期間が無いということになります。

シャープは3月末までに米国での太陽電池の生産から撤退する方針を固めた。メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けの製品を米国内や日本に供給していたが、中国企業などが手がける低価格の海外製品との競争が激しく、採算が悪化していた。生産停止に伴い、最大約300人の従業員を解雇する見通し。シャープは英国でも太陽電池の生産を近く停止することを決めており、海外での太陽電池事業を抜本的に見直す。

2014年1月26日日曜日

ソーラーシェアリングメガソーラー発電開始

ソーラーシェアリングといえば農地という風なイメージとなっています。下の地面で農作物の栽培を行っている場合でも、地目が山林、雑種地、宅地ということもあります。こんなのはソーラーシェアリングではないとお怒りになる人もおられますが、ソーラーシェアリングになります。農地だけがソーラーシェアリングではないと思います。農地で無い以上、農地転用の許可は必要ありません。
今回、岐阜県美濃加茂市で完成したのがそれに当たる。
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20140125/CK2014012502000020.html
イメージ的には、三重県のタマリュウ栽培農家の場合と同じです。施工業者も同じです。
イメージ的にはこんな感じになります。今回の土地の賃料は約400円/m2で固定資産税が250円位というから余り儲からないような感じです。投資というよりも社会貢献事業ですね。

2014年1月25日土曜日

貸し出し金利

公庫で借りられるのがいいのですが、担保が無いと厳しいので金融機関に頼ることになります。融資を受けて設置する場合、気になるのは金利ということになる。金利といっても融資実行された時の金利となるので、上がるかも知れない下がるかも入れないということになる。ソーラーの場合、ノンバンクで2.7%くらいの水準である。
直近の金利は低いものの、将来的には上がると予想されている。財務省が予定している来年度の国債の発行でも、金利の安いうちに発行を予定している。
0.63%は無理としても1.18%で借りたいが、地方銀行に問い合わせると、平均であってだとか逃げを打たれてしまいます。2%位で決着でしょうか?融資金額、金利水準も信用力なので誰でも一律にはなりません。

 銀行の貸出金利低下が進んでいる。平均金利は2007年末の直近ピーク2%前後から足元では0・7ポイント低下し、1%未満の金利での貸出金が全体の4割を超えた。貸出金残高は増えているが、収益性は悪化している。海外で収益を確保するメガバンクに対し、地銀は5年後に利益が半減するという試算もある。
 日銀によると、昨年10月時点の貸出金利の平均は3メガバンクなどで1・12%、地銀は1・37%、第二地銀は1・64%。ピークだった6年ほど前はメガで1・81%、地銀で2・08%、第二地銀で2・35%という水準だった。
 大手地銀では、常陽銀行や京都銀行などで貸出金利回りが1・3%台に低下。静岡銀行の法人向け貸出金利は1・18%で、大・中堅企業に限れば0・63%まで下がった。「新規融資の金利は法人向けで0・7%台、住宅ローンでも1%程度」(地銀関係者)。過去に貸し出した比較的金利の高い貸出金の借り換えが進むと今後も金利低下が進む。

2014年1月24日金曜日

地方自治体によるソーラー条例制定 

ソーラーに対する逆風といってもいいかもしれません。健全なるソーラー市場の成長にはいいことではあると思います。
ソーラー設置に対して地方自治体として条例を制定する所が出てきている。ソーラー自体は建築物ではないので、それほど厳しいものではありません。
静岡県浜松市においても設備500m2以上のものは届け出が必要である。5000m2以上になると緑地、貯水池などの設備も必要になる。土地利用条例もあり中型以上になると引っかかる恐れがある。
長野県佐久市でも条例ができた。大分県由布市でも条例ができた。こちらは事業面積5000m2以上が対象。
こういった条例に引っかかると設置コストが上昇するだけでなく、設置期間も余分にかかってくる。条例の場合、努力義務だけで済む場合とそうでない場合があります。対応として行政指導か行政処分ということになります。

今後は、ソーラー過密地帯など条例が制定されていくのではないかと思う。こういったことだけでなく、色々なハードルはどんどん高くなっていく傾向にあり、波風は強くなってきています。こういったことになる前に何としても設置を進めたい。条例制定前であれば関係ないからです。空申込して、設置を遅らせることにより設置費用を浮かすというメリットがでるかどうか分からなくなってきました。

2014年1月23日木曜日

自動追尾型のメガソーラー

福井県あわら市でメガソーラーが完成、1月7日より売電開始した。今時メガソーラーなんて珍しくはないが、ニュースになったのは普通の固定型のものではなく、全部が自動追尾方式という所にある。
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2014011702000217.html
http://www.sp-d.jp/products/sun.html
「おっかけSUN」は縦6・5メートル、横6メートル。太陽光パネル24枚からなり1基当たりの出力は6・12キロワット。太陽の向きに合わせて回転、向き、角度を変えるため、同規模の固定型に比べ約1・5倍の発電量がある。
1基6.12KWを160基設置して年間の発電量130万KWを見込むとのこと。普通型の1.5倍発電するとのことだが、発電量少ないなあと感じられると思う。
実は福井県は日照条件でいうと余り良く無い。静岡県と比べると15%位低いので、そういったことを換算すると1Mで150-160万KWは発電する。
お値段は1Mで3億2000万、1K=32万ということなので、充分割に合うと思う。ただし、1基のみだと350万くらいなので、大量に設置してスケールメリットを出さないと厳しい。
フジプレアム社も同じような商品を出しているが、コストパフォーマンスが悪すぎて導入拡大に結びついていないのが現状である。

2014年1月22日水曜日

ソーラーの周辺産業2

幕末の頃、アメリカではゴールドラッシュだったが、儲かったのは金を掘る人々ではなく、周辺産業が儲かった。出るか出ないか分からないような一攫千金を夢見た多くの人は破産して終った。
同じ頃日本では、金と銀の価格差に目を付けた外国人が日本で金を買いあさり大儲けした。これは、誰でも儲けることが出来た。
今回の固定買い取り制度は後者の事例になる。設置さえすれば儲かるのだから。元金融大臣の竹中氏のように絶対といってはいけないかも知れない。
こういうことは最近でもあった。円ドルの為替が固定から変動制に移る時、わずかな時間差があった。この時、ドルを売って円を買って大儲けしたのは金融機関だった。このようにチャンスがあれば機動的に行動する決断力が無いとチャンスを逃すことになる。そのチャンスも後1年で終るが、その前にだんだん絞られてきている。今からでは乗り遅れ気味だが、変な投資よりも有望と思います。
私は昨年までは、土地を買ってまではというスタンスだったので失敗したと考えている。そのときどきで臨機応変に対応することが大事と思う。こういう対応の仕方を軸がぶれていると批判されることもありますが、行く河の流れは絶えずして元の水にあらずということになります。

2014年1月20日月曜日

ソーラーの周辺産業

パネルの価格低下も落ち着いてきたのか、中国のパネルメーカーも黒字になる会社が出て明るさが出てきたなと思っていました。しかし、そうでもないようです。
http://diamond.jp/articles/-/47341
東京エレクトロンがソーラー関連で大損計上です。FITで市場拡大でさぞや大儲けと思い気や実は余り儲かっていないということが浮き彫りになりました。数量は拡大したものの価格が低迷しているということです。忙しい割には儲からないということです。価格低下は投資側に取ってはありがたいことですが、設置を含めた周辺産業は余り良く無いということなので、設置する際には業者には余り値引きを要求しないで下さいという心情です。

バランスシートで見るソーラー

確定申告で貸借対照表を作成する。普通の人にはほとんどなじみ無いので分かりにくいが、青色申告では作成を要求される場合がある。資産と負債を表にしたものでバランスシートといわれるものだ。
ソーラーを借金で設置すると借金が負債として計上される。ちょっとしたソーラー設置すれば1億が負債ということもある。普通の事業でこれだけの借金があれば、返済額も巨額で首が回らずに身動き出来ないのだろうか?ソーラーだと実際には、負債以上に収益を生み出すのでそんなことはない。
よく国の借金が1000兆円を超えたということがニュースになる。4人家族なら3200万円の借金だと顔面蒼白になりそう。実はこれは一面しか見ていない。借金の多さばかり強調されて資産の大きさが出て来ないのだ。実際、一家には1億3000万の資産があるのだ。というとびっくりされると思う。そんな金無いよというのが普通でしょう。国としての資産として4000兆円、借金1000兆円。差引3000兆円の富。(国富)。国民一人当たりだと2400万円になる。なんか金持ちになったような気分になります。
個人レベルに話を戻すと、ソーラーは優良資産なので、借金をしても3倍くらいの価値があると思う。借金1億ということは3億の資産があるということになる。
じゃあそれなら、借金してソーラーやりたいということになろうが、信用力=借金の額ということになりますので、誰でもできるということにならないのが残念な所です。

2014年1月19日日曜日

来年度の価格 価格算定委員会開催開始

委員会が開催され始めました。2ヶ月ほどで価格は決定されると思います。
新聞報道では見通しが出ておりますので、実はもう決まっているかもしれません。こちらから見ることが出来ます。
はじめから終わりまで1時間40分程度の長さです。
http://www.ustream.tv/channel/tyoutatsukakakuiinnkai
資料はこちらから
http://www.meti.go.jp/committee/gizi_0000015.html
農地への展開についても説明があります。
もしかしたら10K、400Kまで、400KW超えという3区分になるかもしれません。
委員からソーラーシェアリングについての発言があります。
(この委員は昨年、ソーラーシェアリングを優遇せよと意見しました。事務局の回答は価格の差別は出来無いとのことでした。)
ソーラーは次回以降に集中的に出てくるとのことで、ソーラーがどういう風な扱いになる要注目です。厳しい扱いになる前に滑り込まないといけないと思います。

2014年1月18日土曜日

確定申告

早速ですが、eTaxで済ませました。20万以上所得があると確定申告が必要になります。10KW以上のソーラー設置していると対象ではないでしょうか?
所得税とは別に消費税の問題があります。課税売り上げ1000万以下だと納税義務がありません。私の場合、消費税の課税業者ということもあり、ソーラー設置した分の消費税の還付申請もしました。昨年もしましたので2年連続になります。来年も還付申告をしたいです。
確定申告は年がかわってからおこないますが、昨年分のものを申告するので、昨年の内に消費税課税業者の届けを出しておかないといけません。今年になってから届けを出してもダメです。
免税業者や簡易課税選択した人は還付が受けられません。今後、消費増税があるので必ずしも還付が多くなるわけではないので、よく検討をしないといけないです。

2014年1月17日金曜日

低圧複数台連係は抑制掛かりまくり

初期の頃に設置された大規模複数台連係(分譲物件)ではこのような問題が出てきているみたいです。こんなことを知るとものすごく不安になるのですがどうでしょうか?今は、昔のようにフリーパスではないので、そうではないと思います。現在は、低圧といえども高圧扱いなので事前検討をしっかりやるからです。ですので、回答に最長3ヶ月時間がかかります。
高圧は検討料21万円が掛かりますが、低圧は掛かっていません。今後は高圧扱いということであれば、掛かるのではないかという不安があります。
事前検討の回答によっては逆潮流解消のための増強費用が掛かるかもということと、工事がいつになるか分からないということです。ただし、売電価格は確保されているので設置が2年3年先になると設置費用が安くなっているかもしれません。
制度がどうなるか分からないので、早く所設置して既得権益を確保した方がいいと思います。今、100円もらうのと1年後に110円もらうというのであれば、どちらを取るかということです。ただ、1年後の場合、絶対ではないという不確定要素があります。

2014年1月15日水曜日

Qセルズのパネルは何故多く発電するのか?

Qセルズのことがよくわからないと問い合わせをいただきましたので解説します。
青い丸がウエハー(シリコンの原木)で赤い四角が太陽電池のセルになります。パネルに赤い四角が敷き詰められていきます。赤い枠で囲われたウエハーの外側は使えないので廃棄されてしまいます。
図1の場合、ウエハーのロスがありません。これをパネルにすると余白が多くなります。
この方式は太陽電池が非常に高価だった頃取り入れられていました。40年くらい前でしょうか?
図3にした場合、パネルには余白が無くなりますが、ウエハーのロスが多くなります。
ということで、ロスと余白を考えて図2を選択というのが主流です。
図2と同じセルにする場合、余白無しだと図4の大きさのウエハーが必要になります。ウエハーは大きくする方がコストが掛かりますので、パネルにした場合、高価になります。
こういった費用を払ってもいいのであれば、図3、図4ということになります。
発電量はセルの面積に比例しますので図2と図4では図4の方が多くなります。パネルに組み込んだ時の建ぺい率が普通のパネルで98%、Qセルズが100%ということです。Qセルズによれば2%も多く発電するというのはこういう理由です。セルが特殊だとか特段優れているというわけではありません。
発電所の見栄えが良ければ満足するかもしれません。人に自慢出来ると思います。経営ということで考えれば、売電には寄与しません。売電を得るというのが目的なのか社会貢献事業が目的なのかで方針も違ってきます。経営者のセンスが問われると思います。とはいえ、発電所は収益性が高いので、経営が下手でもそこそこうまく回ると思います。
Qセルズは外国メーカーでドイツで生産されています。かつて生産世界1になったこともありましたが、中国製パネルに市場を奪われて経営破綻。韓国メーカーのハンファに買収されていますので、正確には韓国メーカーといってもいいのかもしれません。
HPでは欧州市場で選ばれていると強調していますが、欧州だけでなく米国、日本もコストから中国製が選ばれています。

2014年1月14日火曜日

ソーラー 悪質業者の設備認定取り消しへ

読売に記事が出ておりました。今回の事例は400KW以上の設備になります。
今後、制度が変わるかもしれませんが、現状では400KW未満の設備に関しては野放しです。
記事の中にも言及ありますが、期限が定められていませんが、今後、認定後1年とか2年以内という風になるかもしれません。前の制度だと、連係開始時の価格という扱いでした。
ダメで元々ということで、申請だけでもしておいて損は無いと思います。
期限は3月31日までに手続きが完了している必要が有ります。
本日1月14日申請分からにつきましては400KW以上の設備には土地関係書類が必要になりました。

太陽光発電、悪質業者を排除…認定取り消し検討

太陽光で発電した電気の固定価格買い取り制度を巡り、経済産業省は、太陽光パネルが値下がりしてもうけが大きくなるまで発電設備を建設しようとしないなどの悪質な業者の事業認定を2013年度中にも取り消す検討に入った。
 昨年8月から進めてきた実態調査がほぼ終わり、必要な設備や土地すら確保していない悪質な事例が確認された。月内にも調査結果をまとめ、業者から事情を聞いた上で、個別に認定を取り消すかどうかを決める。
 固定価格買い取り制度は再生可能エネルギーで発電した電気を通常の電気より、高く買い取る制度。太陽光の場合、事業開始後、最長20年間、認定を受けた時の価格で買い取る。ただ、認定後、いつまでに発電しなければならないかの期限を決めていないため、太陽光パネルの価格が下がるまで待って事業を始めれば、もうけを増やせる。
 太陽光発電の買い取り費用は電気料金に上乗せされるため、事業開始を引き延ばす業者が多くなれば、利用者は本来、支払わなくてもよい電気料金を余分に支払うことになる。制度の不備が悪質業者を横行させる原因にもなっており、経産省は制度の見直しも検討する方針だ。
(2014年1月13日14時02分  読売新聞)

2014年1月13日月曜日

曇に強いパネルQセルズ

私の広告主様であるQセルズのパネルは弱光時に威力を発揮すると出ている。なんと、他社のパネルよりも2%も多いと大きく主張している。それなら、パネルはQセルズに決めたと即決する人も出てきそうだ。この選択は正しいのだろうか?
ある1日の発電量を見てみるとQセルズの主張する日射の強さは午前8時半くらいのレベルになる。このとき少しくらい多く発電しても大勢には影響は余りない。
もちろん、少しでも発電量が多い方がいいのだが、中国製のパネルと比べると価格は2%以上高くなるので2%発電が多いといっても割に合うかどうか?賢明な人であればよくわかっていただけると思う。
Qセルズのパネルが高いのは、セルを贅沢に使っているためで、普通のセルよりも多くの廃棄ロスが出てしまうためです。セルの隅が欠けているのは、こういう理由があるのです。性能2%増を取り2%以上のコストを取るとこのような結果になってしまいます。
こういうマーケティングの巧さでパネルを選ぶことがあろうかと思う。中国製はダメだから日本製にするというのは時代遅れになってきていて、最近では、国産よりも外国産を選ぶのが主流、コスト指向となってきています。

2014年1月12日日曜日

来年度の買取価格

日経には30円前半と記事になっています。この根拠としてパネルの値下がりが指摘されています。とはいえ、最近は円安のため値下がりも怪しいのではないか,
むしろ値上がりするのではと気がかりです。本日の日経にも中期的には円ドル相場が110円をうかがう展開ではとの記事が出ております。
日経から情報を入れております。私の知り合いに、俺は日経を取っていると自慢している人がいます。でも、読んでないようです。取るだけではなく、色々な情報が出ていますので、よく読まないともったいないと思います。
最後のプレミアム価格ですのでこれが剥落すると2014年度価格が最後の30円台になるかもしれません。
日本の設置コストは高いといわれますが、下記によると
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140108/326331/?ST=msb
2013年7~9月期の太陽光発電システムの平均コストについては、2012年同期の1Wあたり3.59米ドルから、3.00~3.13米ドルに下がった。 このうち、メガソーラーなどの発電事業用は2012年同期の1Wあたり2.40米ドル、前期の2.10米ドルから、2.04米ドルに下がっている。
とあり、KW30万位。メガでKW20万くらいなので、日本とそれほど変わらない価格になってきている。売電価格は日本の方が高いので有利です。
売電価格20円台が視野に入りました。無理してやるようなレベルではなく、余裕資金があって遊ばせておくのも何だという場合でないと手出し出来ません。新たに土地を買うとか借金してまでは、とてもとてもということでしょうか?



2014年1月11日土曜日

日射の強さ どこをターゲットにするか?

冬の日差しであってもよく晴れている正午頃だと10KWパワコンで10KWを超える出力があることもあります。なかなか侮れません。ソーラーを設置する時に、どのくらいの日射をターゲットにするか?ほとんどの人は一番強い時をターゲットにするのではないでしょうか?
しかし、日射の強さでいえば、0から30%が全体の60%であり、100%の時は1年で見ても僅かでしかないというのにはショックを受けました。日の出、日の入りはこれに該当するし、曇などの天気の悪い日も該当すると思います。雲一つ無いような快晴日は年間でも40日程度です。そういう日であっても、正午頃でないと強い日射が得られません。つまり、雲ひとつ無いような快晴日であっても、朝夕などは日射が弱いので、半分以上の時間は期待値を確保出来ないということになります。1年の日照時間が2000時間あっても半分以上は大したことが無い、発電に寄与しないということです。
こういった状況から、どこをターゲットにすればよいのか?
パワコン能力以上にパネルを乗せる過積載をすることで、効率よく発電を得るという製品も出てきています。カットされる分もあるのですが、得られる物も多いということになります。
メリットとして、パワコンを減数することが出来ること。パワコンの稼働率を上げることが出来ること。土地の有効利用、朝夕などの日射の弱い時でも取り込むことが出来るなどメリットも多いと思います。自社発電所ではこういった事を取り入れていきたいと思います。
下記によれば落とし所は1.3-1.4倍という風に出ております。ということは、50KWなら65-70KWが最適ということになります。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20131216/322790/?ST=msb

2014年1月10日金曜日

消費増税

消費税が5%から8%に上がります。3%ですが、増税率は60%になります。
ソーラーの売電金額も増税分が乗って来ることになります。3%といえども積もり積もると結構な金額となります。
課税売り上げ1000万までは納税しなくてもいいのですが、丸々懐に入るわけではありません。消費税分には所得税、住民税が掛かるので多少は吐き出すことになります。
一方、ミカンの缶詰1個100円だとすると、単純に考えると3%分3円分原料を減らせば対応可能と思います。実際どうなんでしょうか?実は原料は10円程度しかないので、3円分減らすと中味が30%も減ってしまうということになります。そうなると、30%の値上げと同じようなことになってしまいます。ですので、消費増税分3%を価格に転嫁出来ないところは非常に苦しくなります。政府が禁止とするのも分かります。
給料には消費税がかかりませんが、工事などをやってもらうために費用を払う時には消費税がかかります。雇用形態によってこのような差が出てきます。消費税は課税業者に取っては、損でも得でもないので中立になります。

2014年1月9日木曜日

農産物の小売価格

ソーラーシェアリングしてもその評価は未知数です。環境に優しい農法ということで消費者が支持をしてくれれば高値にあります。まだ評価が固まっていません。
ただ農業をやるためのソーラーシェアリングなのか、栽培方法にこだわったソーラーシェアリングなのか?今までの農法と同じやり方で栽培するのか?違った農法で行うか?ソーラーシェアリングも色々ということです。こういった方法については種別で区別されていくかもしれません。
ミカンが、近くのスーパーで段ボール1箱1000円で売られています。産地に行けば流通経費が掛からない分安いのではと思ってしまいます。実際どうなのでしょうか?
仕事で蒲郡に行ったおりに、Aコープ店頭でのミカンの価格を見ると1000円のものはありませんでした。もっと高いものが売られていました。産地だと安そうなのですが、見当たりませんでした。農協等で扱う事で製品保証をしているからです。変な品質のものだと、ブランドイメージが傷つくからです。農協は、品質維持をするために色々な縛りをつけています。それをクリアしないと販売しません。農協直営店で購入するとかなり高価ですが、高品質になります。贈答品でもらったミカンが1000円だったのでは、もらった人としてはありがたみが薄れてしまいます。
生産、出荷者がはっきりしている場合は品質保証をすることになりますが、出所がはっきりしない場合、責任の所在が曖昧になります。段ボール箱のみなら色々な所で売っていますので、それに詰めて販売することができてしまいます。産地や品質が保証されるものではありません。米でも、生産量以上にブランド米が流通しているのが事実で、それだけ偽物が多いということになります。
段ボール1個のコストは100円とか150円します。これにミカンを詰めて1箱1000円で売るという事は生産者の出荷価格は10Kgで200円くらいか以下かも。この金額だと、買った方が安くなります。こういう状態だとミカン栽培をやめる人続出ということになります。

2014年1月8日水曜日

製造原価

ソーラーを設置した場合の、製造原価は?仕入れ部分が余り無いので収入=利益という感じである。
牛丼すき家のゼンショーが決算発表で牛丼の製造原価を公表していました。40%、110円だそうです。110円で作って280円で売れば大儲けと思いますが、色々な経費がかかるのでそれでもぎりぎり。原価30%でないと厳しいとのこと。
回転寿しなどにしても1皿で利益は1円とか2円というレベル。何かあればすぐ赤字になってしまう。個人が寿司を作れば2貫100円では到底できません。
ソーラー設置業者側は、正直余り儲かりません。価格競争になっていること。部材や工事費が上がっているからです。自社発電所など別の収入源が無い所は脱落するかもしれません。
こうしてみると、いかにソーラーが儲かるかということが分かってもらえるかと思う。潤っているのは投資側だけというのはうなずけます。設置するには色々とハードルがあるので、誰でもが出来無いというのが不公平な所でもあります。ですが、それを克服する意欲気力能力知力体力が求められると思います。楽して儲からないということです。

2014年1月7日火曜日

利回り

不動産などでも利回りという言葉を見かける。ソーラーも収益物件なので利回りが気になる。表面利回りでいえば、10%が平均的な所である。これは分譲物件。土地があり自主物件となると15ー20%になる場合もある。これは自己資金100%の場合。自己資金25%、残り融資となると利回り的には50%になってくる。
こういう収益物件は、融資を受けてレバレッジを効かせると絶対額も多くなる。借金を2倍にすれば単純に2倍の収益となる。不動産投資信託=REITなどはこういった手法を使って分配利回りを上げている。
当社としては、LTV(Loan To Value)70%で計画をしている。軌道に乗れば50%にして、さらにはもっと少なくする計画である。
今期の計画の必達に向けて頑張っております。負け組ソーラーといわれないように頑張ります。

2014年1月5日日曜日

今年の経済予測

年が変わると色々な人が今年の経済の予測を発表します。余り当たったことはないですが、当たることもあるので侮れないです。
日経には、前半は株高だが後半は伸び悩むという記事があったり、アメリカの国債がデフォルトになるかもということが出ていました。
日本の債務は1000兆円を超えて危機的な状況ということはよくいわれますが、アメリカも膨大な債務を負っています。国債の発行枠を一時的に拡大して先送りしているのが状況です。その期限が2月に来ます。
もしデフォルトになると、円高、株安、デフレということになります。売電価格は固定なので影響を受けないと思います。産業界が業績不振になると電力需要が激減して電気が余る。となると、電力抑制が働き電気が売れないということも考えられるかなと私は思いました。
こういった予測は外れることも多いので、余り気にしてはいないです。融資でソーラーの場合は、こういったリスクをどこまで織り込むかということになります。なるべく自己資金を多くするなどの対応が必要になります。
売電価格も間もなく決まります。税込み34円ということで決まりでしょうか?今は外税なので安心していますが、税込みというからには内税になるのでしょうか?

2014年1月4日土曜日

ソーラーシェアリングの地目

浜松市の法務局に行き、画像の写真を持って担当者に話を聞いてきました。
ソーラーシェアリングの場合、地目はどうなるのか?問い合わせると担当者はうーんとうなっていました。こういう事例が無いので回答に困っていました。しばし、後ろのえらい人と相談。農業がされているのであれば、農地であるとの事でした。この場合、収穫量の多寡は関係なく、農業をしているかどうかという事がポイントになります。
農地法では、収穫量が少ないと農地利用としては見ないという事で、関係当局の判断で解釈も変わるという事です。地目と現況と同じ関係です。
今後、下の土地を農業継続するのであれば農地だし、農業する気が無いのであれば、雑種地という事でした。従って、下の地面に野菜などが植えてあっては雑種地になりません。果樹であれば、全てちょん切って更地にする必要が有ります。最終的には色々な人の判断を仰ぐことになるとのことでした。この事例は、農地が第2種、第3種の場合です。ソーラーシェアリングのように高所設置して、下の土地を駐車場、資材置き場、作業場として使用するのであれば雑種地となります。
ソーラーシェアリングとしてソーラー設置した場合。下の作物を撤去して更地にする。農業委員会から転用完了の証明書をもらって、地目変更をするという手順になります。担当者によれば、この場合は雑種地になるのではとの事でした。上記以外の場合は、一時転用許可が必要ですが、許可が出ても地目の変更は出来ません。農地のままですので、農業をする事が必須となります。しかし、地目的には農地であるのに、こういった許可が必要というのもおかしい様な気がします。

2014年1月1日水曜日

1年の計

新年を迎えての信念。
ソーラー設置は、貪欲であれ、愚直であれ。
周りでごちゃごちゃいう人がいると思うが、雑音に耳を傾けてはいけない。

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma, which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
(人生には限りがある。だから、他人の人生を生きることで自分の人生を無駄にしてはいけない。他人が考えたことの結果に盲従することをドグマと言うが、ドグマにとらわれてはならない。他人の意見に、自分の内なる声がかき消されることがあってはならない。そして最も大切なことは、自分の心と直観に従う勇気を持つことだ。あなたの心は、あなたが本当は何になりたいのか、なぜだか分からないがすでに知っている。それ以外のことはすべて二次的なのだ)

ソラポンの状況

収穫まで後3、4ヶ月となります。露地物だと、寒さの影響を受けるので、2月くらいには収穫を終えます。ソラポンは、パネルが防寒してくれるので完熟するまでならしておくつもりです。パネルは夏は高温対策に、冬は防寒対策にと効果を発揮します。収穫後はお世話になった方々への贈答用と考えております。
同じような条件でも、実がなっているものなっていないものがあります。平準化していくのが今後の課題になります。