2016年1月30日土曜日

中部電力の決算 減収はソーラーの影響?

電力10社の3Q決算が出揃いました。全て黒字で、好調です。
当社の場合、中部電力管内になります。その中部電力の決算を見てみたいと思います。
16年3月期第3四半期累計(4-12月)の売上高は6.9%減少しましたが、連結経常利益は前年同期比11倍の2153億円に急拡大しました。併せて、通期の同利益を従来予想の2000億円→2300億円(前期は602億円)に15.0%上方修正し、増益率が3.3倍→3.8倍に拡大する見通しとなりました。 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は10円)に増額修正しました。
利益の方は好調ですが、売上高は微減となりました。減収の原因は再生可能エネルギーの受け入れもあるとのことです。再エネ分は、火力発電などが減るためです。
増益の原因は、火力発電は、コストが高くて収益的には儲かりませんが、不採算である火力発電が減れば、収益的には改善します。といっても、それは小さな話であって、原油安の影響がほとんどになります。
利益は莫大です。FIT制度では増収が期待できないので辛いところですが、業績好調で中電労組はベースアップ要求をするとのことです。ボーナスは、世界のトヨタが7.1ヶ月、業績不振のシャープですら4ヶ月。こういったこととは無縁の当社にとっては、春闘は嫌な季節です。

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