2016年3月10日木曜日

高浜発電所に見る司法リスク

高浜発電所は、昨年停止の仮処分が出て、12月になって無効となり、再稼動に向けて動き始めていましたが、昨日になって停止の仮処分が出て、停止することになりました。
国の認定基準をクリアして再稼動を目指していたわけですが、地方裁判所が下した判断は行き過ぎという報道もあり、再審では覆るという見方も出ています。
このように、裁判所の判断は揺らぎを見せていますが、こういうような状況だと困るなあと感じました。下手な鉄砲数打てば当たる式で、どんどん訴訟を起こせばいいという人が出てくると思います。現実には、しつこく提訴を繰り返すといったこともされています。
ただ、仮処分の結果が本裁判で覆ると、仮処分期間中の損失は、仮処分原告が賠償責任を負わないといけないです。これを抑止力として、安易な提訴を封じるのも必要かもしれません。
今後、原発が動かないことで、電気料金の高騰が予想されます。再エネ導入量を増やすという政策転換するのでしょうか?
何かあると、政策が簡単に揺らいでもらっては、当初の前提条件が崩れますので、非常に困ったことになります。
最近では、パネル撤去と損害賠償請求が提訴されて、ニュースになっています。ソーラー問題がクローズアップされれば、裁判所にFIT無効の訴えをして、それが認められるとFITが失効するという可能性もあります。ソーラーもこういった司法リスクを、抱えることになるのかもしれません。
国が認めたことを信じて事業をするのですから、変更なしで継続してくれないことには困ります。こういった事業リスクを感じた裁判所の判断でした。


0 件のコメント:

コメントを投稿