残念ですが、いつかは壊れます。いつかはわかりません。その時はいつなのでしょうか?
私の自宅に設置している例だと、8年目に壊れました。交換してから11年経っていますが2台目は壊れずに動いています。
ループが主に採用しているのが安川電機のPV1000という機種になる。安川の事例紹介などでもループの設備が紹介されている。パワコンの費用は60−70万円。金額的には高いです。
http://www.yaskawa.co.jp/company/backnumber/301/P09.pdf
メーカー保証は1年だが、期待寿命10年などとあり、発電20年のうちに何らかのトラブルに見舞われるのではないか?高額の負担、売電収入の途絶。不安ですね。
では、実際にはどれくらいの費用が掛かるのか?
部品代だけ見ると、一番壊れそうなのが冷却ファンで38000円。全体をオーバーホールだと、17万円から27万円(保守契約により変わる)。故障といっても基盤交換のようなものならもっと安く出来る。ユニット交換だと70万円くらい。これらに工事費等が加算されます。
不安な人は、有料の延長保証や保守サービスを利用するということもあろうかと思う。
例えば10年保証を付けると1台5万円になります。(納入時契約)
保守サービス、これだとフルオプションだと20年契約(10年契約更新後再加入)、10年目にオーバーホール実施で10年で40万円/台になる。20年で53万円。1台交換する場合だと60−70万円くらい掛かる。トラブルが起こるとすればお得かなというレベルになります。
こういうのは確率論で生命保険と同じようなものになる。何かあれば損害を回避出来るが、何も無ければ保険料掛け損ということになる。
故障した場合、売電収入が入って来ないのではないか?と心配になろうかと思う。融資で設置した場合、返済が毎月発生しますから。動産保険に入ってカバーするというのも選択肢になります。ただし、ここでも保険料は発生します。
パワコンも小型分散化であれば、故障しても全ての収入が途絶する訳ではない。仮に修理に3ヶ月掛かるとしても10万円程度の減収になる程度だ。(これに別途修理代がかかる)年収200万なら5%の減収で収まるということになる。動産保険加入だと保険金9万円支払われる。
これらの費用は必要経費となりますので収入から引くことが出来ます。詳しくは設置にさいしてお問い合わせください。
初めの話に戻るが、パワコンの故障率実際はどうなのだろうか?
P4には故障率のことが言及されていています。
それによると20年使用しても故障する確率は4%程度としています。この数字が本当かどうかは、設置されてから20年経ってないので実証されておりません。メーカーが出していることで本当かどうかまでは分かりません。実際には多いかも知れない少ないかも知れないということになります。
心配だと思えば延長保証、保険に入ればいいと思うし、大丈夫と思えば入らない。自己責任で判断をして欲しい。REIT=不動産投資信託の場合、不動産に地震保険かけていない所が多い。これも費用対効果を考えてのことだ。(建物が壊れてもいいというのではなく、壊れないような建物を取得している)
今から10年先20年先のことを考えても意味が無い。10年後、今よりももっといいパワコンが出ていると思う。しかも安い価格で。それならそちらに更新した方がいいのでは?リスク対策をするのもいいが、心配なあまり合理的でないような対応をするのもどうか。人間はいつか死にます。だからといって死を恐れて逃げているのではなく、人生を楽しむことが大切と思います。リスクを許容した上でチャレンジすることが、愚直であれ貪欲であれということだと思います。結果はついてくると思います。
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