2014年9月15日月曜日

電気の新しい品質新基準 FRT

電力に関する様々な英語(新語)がでてきます。RPS、FIT、PPSなどですが、FRTという言葉もこれからは耳にすると思います。

このFRTは2014年10月から電力に申請する案件から適用となるもので、電気の品質確保を目的とした対応です。大きなものでは、電気が瞬停(瞬間停止)した時など、電気の品質確保するための対策となります。
現状では、高圧やみなし高圧では瞬停でパワコンが停止した場合は、手動復帰しないといけないことになっております。したがって、何らかの原因で瞬停となった場合は、発電が止まってしまい電気の供給状況や品質が不安定となると予想されます。このことを防ぐため、ある程度の瞬停なら自動復帰出来るようにするというものになります。
これに対応したパワコンが今後出て来ることになります。
それなら、この新パワコンを採用したいと思われるかもしれません。しかし、いい事ずくめではなく、電気の品質には抑制に関しても関わってきます。
現行パワコンは力率が固定となっておりますが、新パワコンは力率が可変となっております。何らかの事情で力率を80%でお願いしますと電力から要請があると断ることが出来ないので、対応をしないといけなくなります。
通常の発電は力率100%ですが、80%となると発電も80%となってしまいますので、売電に影響が出るのは必至です。
2014年10月以前の申請分は適用外となりますので、申請済みの方は安心かというとそうではありません。今後はFRTパワコン生産していくため、非FRTパワコンは無くなります。FRT対応のパワコンは従来のパワコンと認証番号が違うので、変更に際しては電力と相談しないといけなくなります。手間と時間がかかりますし、複数台連係もからんできますので追加の費用が掛かることも予想されます。

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