2013年9月29日日曜日

ソーラーの事業者は誰がやればいいのか?

個人がソーラー設置する場合、誰が事業者をやれば有利なのか?
法人だと法人税は一定なので悩む必要はありませんが、個人の場合累進課税なので、家族の中で所得の低い人がやればいいのですが、どうなのでしょうか?
サラリーマンの妻(無収入)が設置と想定します。塩漬けの土地があり固定資産税を年間20万円払っている。ここに、50KWで全額融資を受けて設置をすることで、売電収入220万円を得て、塩漬け土地の有効利用を図りたい。条件は、金利1%で1400万借り入れ、10年返済。メンテナンス費用は0と想定。
この場合だと、世帯年収が220万増えます。いままで負担していた土地固定資産税20万円はそのままです。その一方で20年でならすと、新たに負担するものとして設備固定資産税5万円、金利3万円、元金返済70万円。所得税、地方税が10万円。配偶者控除はずれることによる家族手当減額分24万円、税金アップ6万円、扶養から外れる事で、国民健康保険が12万円、国民年金保険が18万円新たに負担。などが考えられます。+220-148=72万円となり、塩漬け土地対策になります。全額借り入れなので、一銭も自己資金を使わず収入が増えるので検討の余地はあると思います。
奥さんがパートで働いて沢山収入を得ているのと同じ状況だ。せっかく収入が増えるのにうれしさが少ない。奥さんではなく主人名義でやると家族手当と国民年金保険料、健康保険料の負担が無くなります。ただし、所得税は累進課税なので税金が高くなります。公務員等副業に該当するとされる場合がありますので、事業者の選定は慎重に行いましょう。自営業者の妻であれば結果も違ってきます。
雑所得なので青色控除が適用されないし、給与所得控除も適用されないので若干不利になります。妻が事業者なら中小企業共済とか確定拠出年金(401K)に加入することで所得税の軽減になりますが、キャッシュフローが減ってしまいます。融資金の返済もあり、勘定合って銭足らずということで黒字倒産にならないようにしないといけません。顧問税理士にご相談をお願いいたします。
事業者の交代は後からでも出来ますが、色々と面倒なことが起こりそうなので、よく検討する必要があると思います。

2013年9月26日木曜日

ソーラー 山林設置への挑戦

昔は材木に価値が有ったので、山林には価値が有った。今ではほとんど無価値状態。だから、安く購入することが出来る。
ソーラーに向いた土地があればチャンスである。条件は日当りがよく、電柱や道路があり、傾斜はゆるいというなど。
自分の土地であれば何をしようが自由かというとそうではない。家を建てる場合だと、地目や建ぺい率容積率などで縛られるし、地域によっては協定が有って生け垣でないとダメとか境界をある程度あけるなど細かい事がある。
ソーラーは建物ではないので家ほどの縛りは無い。農地の場合は規制あるが山林ならどうかというと山林が何の規制も無ければいいが、木の伐採に関して届けや開発行為ともなると許可や届け出が必要になってくる。
山林には当然木がはえている。切り倒して抜根をするなど整備するとそれなりの費用が掛かってくる。コンクリート基礎だと設置はどうしたらいいのだろうか?出来無いことはないがそれなりに掛かる。
一方、ループの工法はパイプの打ち込みなので、伐採だけでいいという利点がある。根の所を避けてパイプを打ち込でいけばいいということになる。傾斜地にも設置が出来る。というか、自社発電所設置した実績がある。私はこれを幸いという事で計画をしている。
この森林モデルをお客様にご呈示出来たらと思っております。出来るのを待ちきれないというお客様はご連絡ください。
伐採した木や竹を欲しいという方がいれば差し上げますのでご連絡を。薪ストーブにするも良し、ログハウスを造るも良し、竹籠を作るも良しです。
今回の予定地は北面道路に接道しています。ここを頂上にして南に傾斜していきます。敷地で使用出来るのは精々1/3で残りは急傾斜とか日影になるとか悪条件のため使用は厳しいです。画像は一番条件のよい所です。全面こういう場所であればいいのですが、それを求めるのは無い物ねだりということになります。

2013年9月23日月曜日

ソーラー用地

ソーラーやりたい人との取り合いになっている。残っているような所は、事業性が厳しい所が多い。坪1万の土地で回収が1年遅れます。
今回、色々な所を探してみた。例えば、画像の土地。広さ1000坪。地目雑種地。造成も要らない。南面向き。ところがである。中電に事前相談掛けると70KWしか空きが無いとの事だ。ここの土地は、近くにダムや変電所があるといったことから厳しい状況だった。
1000坪あれば、250−300KW位出来るのであるが。見送りです。

外部成長

新しく発電所を設置に向けて動いていますというか、今頃動き出すようでは出遅れているのですが。
新しく設置するという事は、基盤強化ということもあります。新規起業しても5年で90%位が廃業しています。それだけ事業というのは難しいということになります。事業の継続が出来るよう収入を得るために、新たに設置するということになります。私のお客様に対して20年対応をしていくことが出来ます。設置して終わりではないということになります。
昨年、個人事業で始めましたが、10月に法人化(株式会社)します。個人事業は会社でないので肩書きは代表というものでした。ですので、これまでは自称社長でしたが、これで一応社長です。元社長とならないように頑張ります。
今回の発電所ですが、山林で計画をしています。地価の高い所ではコスト的に厳しいです。農地では農地法の絡みもありなかなか難しいです。市街化調整区域で建物が建たない所になります。
今回の計画場所の近くに設置された50KWソーラーの隣りに家が出来たということもあり、市街化調整区域で建物が建たないということも重要なファクターになります。資金ですが、動産担保などを組み合わせる事で政策金融公庫などから調達を考えております。

2013年9月21日土曜日

ソーラー無料見積もり ポイントバック

とうとうポイントバックに登場です。ソーラー無料見積もりは当たり前ですが、見積もりを依頼すると反対に謝礼がもらえるようになりました。敵情視察を兼ねて利用してみましたが、しつこくないです。断るとあっさり引き下がります。後腐れも無いです。
http://point-hunter.com/searchdb.php?p=2&rcont=shiryou&od=&pt=0&han=1
ここのサイトでは、自動車保険、生命保険などの見積もりもあります。
サラ金、カードなど色々あります。最低引き出しが3000ポイントからなので、高額なものはともかく、低額のものだとポイントバックにも相当の手間がかかります。
こういうサイトに登場ということはそれなりに引き合いがあるということで、ソーラーもかなりの注目、ニーズがあるということになります。私はサイト関係者ではないですがいかがでしょうか?

2013年9月17日火曜日

ソーラーシェアリング VS 台風18号 結果

台風18号はほぼ直撃でした。通過後の画像がこちらになります。被害はありませんでした。取り組みの決まり手は肩すかしになります。つまり、正面から風に向かうのではなく、風を逃がすような工夫をしているからです。
台風は 今回で3回目になります。初めて台風が来た時は非常に心配でしたが、2回通過して被害が無いとなるとそれほど心配でなくなりました。全国的には今回の台風で、被害を受けたソーラーもあると思います。
https://twitter.com/tatsuya115/status/379426436483805185/photo/1
愛知県常滑市のメガソーラーの被害状況です。このメガソーラーのように土台や架台に費用を掛けて設置しても、重点配分を間違うと被害が出てしまいます。架台ではなくパネルの固定に問題が有ったものと思われます。角度は10度くらいでしょうか?このような事例を見ると絶対に被害が出ないようなソーラーを作りたくなってしまいます。そうなるとコストが増大します。
ソーラー設置する時、見積書やパンフレットに記載があると思います。無い場合は、問い合わせて確認して下さい。えーとといってすぐに答えられないのは減点です。
野立てソーラー、ヤマダ電機とループを比較検討をして見たいと思います。
工事費を含めた費用だとあまり変わらない価格帯です。設置方法はパイプ打ち込みになります。
見積もりの値段だけを見て決めるだけでなくこういった事も参考にしていただければと思います。ヤマダ電機の製品にしても強度的には風速36m/S(瞬間最大風速72m/S)には耐えられる強度があります。施行に問題があると強度を保証出来ませんので、品質を現場でどこまで作り込めるかもポイントです。

台風18号の影響。野立ての方はというと本体は全く影響ありませんが、リフレクタは見事なほどに破れています。風をまともに受けた結果です。この素材はデュポンのタイベックという素材になります。上の画像でも使用しています。地上に置いた場合は破損無しでした。今後素材をかえるかどうするか検討をしますが、強風においては無力かもしれません。僅か3ヶ月しか持ちませんでした。残念です。こちらの損害は保険対象外ですので、泣き寝入りになります。

2013年9月15日日曜日

ソーラーシェアリング VS 台風18号

今日、明日にも台風が来そうな感じだ。ソーラーシェアリング見にきた人は台風大丈夫かという事を聞いてきます。
私の所では、既に2回の台風を経験しています。どちらも直撃でした。特に、昨年6月19日に来た台風は強烈でした。しかし、被害はありませんでした。
というのは、このようにパネルとパネルに隙間があるので、風の道が確保されているからです。風は通り抜けていきます。むしろ地表近くの枝の方が揺さぶられます。
ソーラーシェアリングは台風対策として色々な工夫をしています。
工夫したのに被害を受ける場合もあるかもしれません。そういうときは動産保険に入るというのも選択肢です。動産保険も結構エリアが広くて、台風、竜巻、雷、浸水、イタズラ、盗難などが対象です。地震、津波、戦争は適用外です。
絶対に被害が絶対出ないように非常に頑丈に作るのも有りですが、このような不沈空母を作るのが合理的かどうか?どこで線引きをするかは設置者のセンスになってくると思います。
台風が気になるからと見回りにいってはいけません。気になっても家にじっとしている事が大切です。壊れたとしても台風が去ってから対応をしましょう。

2013年9月14日土曜日

9月の売電収支


8月好天が続きまました。日差しは強烈で暑い日がつづきました。月が変わった途端はっきりしないような日ばかりになりました。8月の貯金のおかげでそこそこの発電量になりました。
1年を振り返ると、4-9月と10-3月の半期で見ると前期で年間収入の60%、後期で40%の売電収入になります。ですので、これからは売電収入が落ち込んでいきます。気分も落ち込みます。冬真っ盛りになるといい時の半分以下に落ち込みます。色々な工事等を計画されているのでしたら、こういう時を選んでいきたいと思います。

9月9日検針の結果。8月8日から9月9日までの32日間。振込は9/30予定。
第1(58.74KW)は売電8011KW=336462円。日当り250KW、10514円/日。買電97KW=2017円。差引334445円。
第2(48.6KW)は売電6902KW=289884円。日当り215KW、9058円/日。買電24KW=888円。差引288996円。
前月比日数が1日多かったのでこれを勘案すると横ばいでした。来月は昨年と同様とすると30%減になりそうです。

ソーラーはまだまだチャンス有り

今年度買い取り価格が10%下がりました。導入状況がリリースされました。
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201305setsubi.pdf
昨年度目標250万KWが実績2000万KWと8倍です。これまで景気浮揚策として色々なことを政府がやってきました。しかし、殆どが失敗しています。再エネ導入は久々に成功した事例になったと思います。世の中不況であってもインセンティブがしっかりしていれば関係ないということになります。しかも、政府は金を出していません。
売電価格が下がって今年はさっぱりかと思いましたが4、5月の2ヶ月でみると昨年度の4割くらいの水準に落ち着きそう 。昨年が異常だったのを考えても意欲は衰えずということと思います。
出遅れたとはいえ、設置費用が下がったとしてもまだまだ旨味があります。とはいえ、土地、資金繰り、度胸と誰でも出来る訳ではありません。今年度も後半年なので今頃から動かないと間に合いません。来年度価格引き下げになると駆け込み殺到が予想されます。

本日の報道で、みなさまの中部電力も電気料金値上げに踏み切るみたいです。ソーラーやらない人にとっては、ますます負担が増えます。やらない人は損する時代になっています。

上記リリースの最後の所に、
(参考)非住宅用太陽光発電設備の状況の実態把握
太陽光発電(10kW以上の非住宅用太陽光発電)については、固定価格買取制度導入前には90 万kW であったところ、制度導入以降本年5 月末までに、新たに170 万kW が運転を開始しています。
他方、運転開始に先立って必要な経済産業省の設備認定は、本年5 月末までに、1,937 万kW の 設備について終了しており、この認定案件の一部が未着工又は建設中の段階です。
このため、一定の要件を満たす非住宅太陽光発電設備であって、着工の遅れている案件について、 発電設備の発注の有無や発電事業者の決定の有無等について、実態の把握を行うこととします。
とあり、今後は空申込の取り消しをしていくのではないかと思います。早くやらないと権利失効します。
設備認定を申請した後に、書類を送れと連絡が来ました。少し放置していたら手続きが滞るので書類を送らない場合は、申請を取り消すとの通知が来ました。こういったことからも運用が変わってきているのを感じます。

事業用ソーラーの補助制度

住宅用ソーラーに関しては補助している所は多いが、事業用になると限られている。静岡県の場合は、昨年は補助金を出していた。応募が殺到して即日締め切りになったほどの人気である。補助金は、返還しなくていい。もらいっぱなしということだ。
しかし、今年は補助金やめて、融資補助になった。県が信用保証をつけるというもので、最高1億、期間10年、金利1.7%からというのが条件だ。もちろん審査がある。
一般の金融機関になると、金利も高く、担保を要求されるから、それを思うと借りやすいと思う。
しかし、サラリーマン、農業者はダメということになっている。それなら、開業届出して個人事業主になればいいかというと、静岡県で営業1年以上ないとダメということになっているので、思い立っただけでは出来無いということになる。
私は上記要件を満たしているので、チャンスあればチャレンジして外部成長を目指したいと考えています。事業者としては、現状維持では物足りません。欲が深いとかそういうことではなく、成長を目指さないと生きている意味が無いように思います。男ならリスクを取って勝負です。リスクを取らず会社にへばりついているような、ぶら下がり人生がいいのかどうかということになります。
自治体によっては補助金がありますのでよくチェックをしましょう。静岡県磐田市では、メガソーラーだと1000万補助金があります。やる気になったでしょうか?
また、こんな補助金もあります。新規起業者に対して要件を満たしていると200万円の補助金が出る場合もあります。
http://www.aibsc.jp/tabid/404/Default.aspx
上記は愛知県の場合です。もちろん、全国でやっています。今年度第3回目の募集が間もなくあると思いますので、ダメで元々チャレンジしましょう。愚直に貪欲にです。
一番金利が安いのは政府系金融機関である公庫です。ここは担保の要求があるので無担保だと小規模なものしか出来ません。動産担保という方法もあります。サラ金で金を借りるのと違って手続き面等が面倒です。
苦労無くしてオーナーにはなれないということです。
事業用ソーラーの場合、グリーン投資減税に代表される優遇税制があります。

2013年9月8日日曜日

ソーラーシェアリングでの作物への影響

画像上は露地物、下がソーラーシェアリングだ。
まずは、葉の大きさを見て欲しい。露地物の方が尖った感じで小さいと思う。ソーラーシェアリングは遮光するので、光をより多く取り入れしようとするためか、葉の面積が大きくなっている。
葉の総数(密度)が多いのは、私が手抜きをしているというのもある。遮光することで光が入らないので、多くの葉全体の面積でカバーするには、露地物のような剪定とは違った方法が必要なのかなと感じている。どの程度まで剪定で葉や枝を落とすかということになる。
今は試行錯誤中なので、結果は出ていない。ソーラーシェアリングにあった栽培法が確立していない。パネルを減らして露地物と同じ方法で栽培するのか?パネルを多くしてソーラーシェアリングに合わせて栽培するか?費用対効果を考えるとパネルを沢山設置した方が良いので工夫は必要になると思う。
少なくとも、遮光することで作物はその環境にあったように順応をしている。人間の都合で、木の成長よりも実を収穫することに重きが置かれるので、それをどう両立させるのか?課題は多いと思います。


ソーラーシェアリングによる周囲への影響

まずはこちらの画像をご覧下さい。作物の生育状況はどうでしょうか?先入観無しに見て下さい。方位は左側が南になります。
次の画像を見ていただくと分かりますが、南側でソーラーシェアリングをしています。したがって、画像左側は一部影になる場合があります。右側は影の影響を受けません。
作物の生育状況に注目していただくと、左の方がよく育っているように見えます。私の目の錯覚でしょうか?
 作物によっては、適度の遮光の方が生育が良くなる場合があると思います。強光作物、弱光作物が存在します。適材適所で作物を選択して栽培することになります。
強すぎる光は作物にとっては有害である場合があります。光阻害とか光障害です。

浜松市初のメガソーラーの台所事情

浜松市初のメガソーラーの台所事情ですが、昨年12月に稼働始めたのが紹介されています。2000万の利益と出ていますが、実際に得られた収益ではなく予想になります。
http://www.tskcorp.com/landbiz/taiyoden/outline.html
ここは、土地は自己所有、殆どが自己資金で1M=3億5000万で設置した。
初めに出た新聞報道と違っています。その辺の事情が説明されています。経験も無いようないい加減なコンサルもありますので、選定は重要です。(下記記事参照)
メンテ1000万の内訳が分からないが、どういった項目なのか気になります。年間2000万の利益とのことだ。こういったキャッシュリッチな会社ばかりでなく、借地、借金ということでやるところもある。
メガソーラーだと2ha程度の土地が必要になる。浜松市有地3.9haの借地代は2300万円/年だ。借地の場合は、固定資産税込み。1m2だと386円。千葉県の農地で186円が高いなあと思ったが、それの2倍。2haで1M(1200KWパネル)だとすると20年の総収入115200万円(税抜き)。20000m2借りたとすると15440万円。売電収入の13%に相当する。
岐阜県美濃加茂のメガソーラーの例だと1m2=346円以上。地代の内、固定資産税が246円なので、かなり地価が高い所になる。坪10万くらいの土地ではないか?県有地で(遊休地)なので実現した地代設定かも知れない。この地価では購入してやることは無理だ。
購入の場合だと、仮に2%の金利で20年返済で1億円に相当する。坪単価16500円。かなりの金額ということになる。価格算定委員会では借地料100-150円/m2という風に見ていたが、そんなものでは収まらないのではないか?
1Mのソーラーで設置に3億掛かるのに土地代を入れると約4億。KW40万だ。資金借り入れ2%で4億借りたとすれば返済総額48000万円。売電収入の半分弱に匹敵する。まだ受難は続く。固定資産税、メンテナンス費用、運転費用、撤去費用を引くと手取りはどれ位になるのだろうか?
 土地は所有とレンタルではどちらがいいのか?所有にした場合、土地を売却でもしないと費用化が出来無い。初期費用が多くかかる。レンタルだと費用化出来る。レンタルだと20年で更地にして返却しないと行けないが、所有ならそのまま放置して売電価格は見直しとなろうが継続が出来る。どうするかは、事業者次第だ。
世間では、ソーラー設置で電気代上がるとぶちぶちいわれるがそれほど儲からない。社会貢献事業だ。だから、赤字の企業は手出し無用。儲かりすぎている企業の税金対策的な色合いが濃いと思う。
そういう環境のなか採算ベースに乗るのがアンダー50市場ということになる。儲けは少なくとも数をこなしてカバーする、小型分散が肝となる。上記会社もミドルクラスのものを設置すると表明しているように、皆さん外部成長を目指します。私も外部成長を目指します。内部成長では難しいと感じています。

天竜にメガソーラー 三立木材、出力は1,018kw 浜信が事業支援
 住宅建築や不動産事業を手掛ける三立木材(浜松市天竜区)は25日、天竜区春野町豊岡の所有地に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する、と発表した。6月中に着工し、10~11月ごろ発送電を開始する計画で、県西部では初のメガソーラー発電所となる見通し。  建設地は、国道362号沿いの旧気田営林署篠原貯木場の跡地。約16,500㎡の敷地に、約4,200枚の太陽光発電パネルを設置する。出力は1,018kw。年間発電量は100万kw時で、一般家庭300世帯分の電力使用量に相当する。  総工費は約3億5,000万円。7月に始まる再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に向けて、政府が検討中の買い取り価格が決まり次第、施工業者と正式に契約を結ぶ。浜松信用金庫が事業計画や資金面で支援する。  三立木材は2008年末に同跡地を取得。10年春、敷地の一部にデイサービス施設を開設した。その後、宅地開発などを検討したが、需要が見込めず断念したという。  浜松商工会議所会館で記者会見した河島和一郎社長は、「土地の活用法を考えていたところ、浜松信金からメガソーラーの提案を受けた」と説明。「地元の環境や雇用に貢献できれば」と語った。  経済産業省の専門委員会が同日、太陽光発電について1kw時当たり42円(税込み)の買い取り価格と20年間の買い取り期間を案として示した。河島社長は、「シミュレーションでは税抜きで37円、15年間でも採算が取れる」と自信を見せた。  県内では、中部電力が静岡市清水区の所有地に出力8,000kwのメガソーラーを建設し、14年度の運転開始を目指している。鈴与商事(静岡市清水区)も、鈴与グループの建物の屋上を活用した「分散型」メガソーラーの設置を計画している。
中日 2012年04月26日朝刊

2013年9月7日土曜日

グリーン投資減税 個人にはハードルが高い。


グリーン投資減税のパンフレット
http://www.enecho.meti.go.jp/greensite/green/greendocs/green2012.pdf
ここには、青色申告者が事業用(10KW超え)ソーラーを設置して事業の用に供した場合、グリーン投資減税が受けられると書いてある。事業の用とは、発電を開始することである。
これだけを見て、税制がうけられるということで開業届と青色申告の届けを出して、確定申告で還付を受けたということがネット上でも見うけられる。
ここで、事業の用に供するとは経済産業省の見解であって、国税当局の見解ではないから話がややこしい。このパンフレットを見ると詳しくは税務署に聞いてくれと書いてある。そこで、事業の用に供して得られた収入は事業所得だろうと税務署に問い合わせると、雑所得だといわれた。事業所得でないとグリーン税制は適用されないのだ。ここは重要なポイント。
確定申告をして還付を受けたという事例はどうなのだろうか?確定申告をしたことがある人は分かると思うが、所得を記入して提出するだけなので、計算が合っていれば内容を精査せずに受け取ってくれる。所得の少ない人はスルーしてしまう場合があるらしい。税務署員も暇ではないので、費用対効果を考えると高額所得者の方を調べた方が効率がいいからだと思う。今回サンプリングに引っかからなかったとしても、天網恢々疎にして漏らさずと言いますのでどうでしょうか?
税務署がみとめる事業所得とは、自己の計算と危険において独立して営まれ、営利性、有償性を有し、かつ、反復継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務をいうものと解されている。ここから得られる所得ということだ。どうとでもとれる言葉の羅列。数値で書いてある訳ではないので解釈でどうともなりそうなので混乱する。
ただし、農業委員会のように地方自治ではないので、あそこは良くてここはダメということはなく、全国一律、金太郎あめということだ。
税務署にはいい思い出がないと尻込みしたくなる気持ちは分かりますが、パンフレットに書いてある通り、所轄の税務署にご相談して判断を仰ぎましょう。運が良ければきれいなお姉さんが対応をしてくれるかもしれません。運用の見直しで判断が変わることを期待出来るかもしれません。法人の場合は、個人と違って所得区分がありませんのでグリーン投資減税が受けられます。
グリーン投資減税を受けるために法人化するのであれば、規模が大きくないと費用倒れになってしまってメリットが受けられません。その点ご注意を。

2013年9月5日木曜日

ソーラーシェアリング 1年前の日本経済新聞記事

2012年9月5日付、日本経済新聞の記事。(電子版でもお読みいただけます)私の一生の宝物になります。あれから1年経ってしまいました。私は気になってコンビニで新聞買いましたが、1面トップではなかった(3面記事ですらなかった)ので、なかなか見つけることが出来なくて焦ったのを覚えています。

記者の中には、現地現物で見て触れて確かめて記事にされる方、見に来なくて話だけ聞いていかにも見てきたように記事にされる方色々です。限られた紙面でいかに伝えるか?見る見ないに関わらず、記者の筆力が問われると思います。取材の謝礼はありません。多くの方は誤解されております。ある方は只で出てバカみたいだという人もいます。広告を打つとどれくらい費用が掛かるか分かってないのでしょうか?戦略観の違いということになります。
新聞などは前日位になって明日記事にしますとお知らせしてくれますが、記事内容は紙面になるまでは分かりません。どのように書かれるか?見てのお楽しみということになります。中には連絡をくれないので掲載を知らず、知人から教えてもらって知ったということもあります。

1年前は、まだまだソーラーシェアリングは知られていなくてうさん臭く思われていました。日経記事には、国が基準設定へと報じている通りになり、浜松市役所の木っ端役人は認められない可能性が高いとの予想は大外れです。この記事内容は誤報だと農業委員会でも議事にも取り上げられています。記事には初年度売電収入250万円予想が実際は316万円だったので経済的にも十分成り立つことを実証出来たと総括出来ると思います。
1年でソーラーシェアリングを取り巻く環境の変化が激しく変わったと感じております。その内、こういったことはニュースにもならなくなります。農地にソーラー導入することがイノベーションでも何でもない時代になってきております。
イノベーションですが、最初にやった人は実は失敗する場合が多いです。数多くのイノベーションは社会に受け入れなく終っています。それだけリスクが高いです。誰かがやってうまくいったのを見てまねる、2番手商法がリスクも少なく成功する確率が高いです。
取材こぼれ話。2012年8月24日、発電開始日に取材に来ました。ハイヤーで来て、取材中はハイヤーを待たせていました。おいらもいつかは運転手付きの身分になりたいです。

2013年9月4日水曜日

ソーラーシェアリング パネルの下の土地は農地?雑種地?

農地でのソーラーの取り扱いは農水省から。第2種、第3種は転用することで地上にそのまま設置出来る。これ以外の農地は、条件を付けながらも一時転用で設置が出来るとされた。法律の条文はこの通りだが、運用というと各農業委員会でバラバラだ。さすが地方自治組織ということになる。
こういったことから、2種3種農地では一時転用は出来無いという対応をしていた農業委員会もあり対応にちがいが出て混乱している。
法律では、**をしてはいけないとあれば、**以外ならしてもいいということになる。だからこういうときは**等といった条文にして解釈によって何とでもなるようにしている。今回のソーラーは、第2、第3種農地という事を除外しての通知ということで対応をしたということと思われる。だが、2種3種農地でも例えば一時転用して資材置き場にすることもある。なんでソーラーはできなかったのだろうか?
普通の転用の場合、土地の一部だけということは出来無い。一筆全てでしか出来無い。一部をしたいのであれば、分筆が必要になってくる。そういった指導を受けて分筆をした上で転用をしたということが起きている。分筆登記など30万円くらい費用が余分に掛かる。そういうことをする必要があるかないかでは、手間も費用も大違いになる。
農地転用というのは農業委員会の案件で、地目変更は法務局が判断する。法務局が実際に現地を確認をする。その上で、地目の判断をして変更登記する。一方、課税当局は地目に関係なく、現況で固定資産税を課税してきます。地目変更登記する費用の無駄?固定資産税は、不服審査請求が出来ますので納得出来ない場合は相談してもいいのではないかと思います。決定が覆るかもしれません。
例えば下の画像のような場合。農地なのか雑種地なのか?それとも何なのか?
地目雑種地で現況農地なのか?地目農地で現況雑種地か?地目農地で現況農地か?
農地であるのであれば、転用が要らないということになる。それならば、そもそも転用や一時転用が不要なのではないか?
何がなんだかさっぱり分かりません。分かる方フォローお願いします。
農地法による農地の定義とは、耕作の目的に供される土地をいう。
土地が、肥培管理されていれば農地ということになります。肥培管理とは、わかりにくい農業用語だが、作物の育成を助けるための耕うん、整地、播種、灌漑、施肥、除草等の一連の作業を行って作物を栽培すること。