2016年5月19日木曜日

PPS売電のリスク

PPSへのプレミアム買取をされている方も多いと思います。大手のPPSが破産して、リスクというか問題がクローズアップされました。当初は、なかなかわからないリスクというのは潜んでいます。
サニックスの決算見ていて、わかったのですが、裁判の和解金としてPPSへ3億円を支払っています。
テス・エンジニアリング(株)へ電力を売る契約をしたものの、契約を履行できないため、損害を受けたので賠償請求を提訴されていました。2010年6月から開始して、2014年6月に契約終了になっています。プラごみ発電所なのでFITの設備ではなくRPS設備のようです(?)。
約30億の請求に対して、3億で和解ということですが、30億の損害とは?制度的には、電力が調達できなかった場合、ペネルティとして4倍くらいの金額で購入しないといけなくなります。和解は、請求額の1/10でしたので、吹っかけられていたように思います。
仮に1KW十円の利益が得られると見ていた場合、20年なら、1年で15000万円。約150MWの発電所ということに。業績悪くて、発電所増設計画を断念したのではないでしょうか?
旧本社も売却損を出しながら処分していることから、かなり追い詰められているのがわかります。金融機関の圧力があったのかも。
私たちが、電力の売り先をPPSにしている場合、発電所を正常に保ち、最大量売れるような義務を負うことになります。管理が悪いとか、復旧をしない場合、PPSから賠償責任を問われるということになろうかと思います。PPSは穴を開けられた電力を、どこかから調達しないといけなくなります。低圧1基くらいなら大したことはないですが、大口になると影響も大きくなってきます。
買い取り価格が高いからと、安易に契約したものの、義務が果たせない場合は、相応の責任を負うということを、どこまで理解しているのでしょうか?
去年の台風災害で、復旧せず放置しているというところも存在しています。FITでは、三月以内に復旧することを義務付けています。売電収入にばかり目がいきますが、20年間安定的に売電を続けるということを理解しているのでしょうか?

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