2013年4月23日火曜日

系統連係 絶縁トランス無しで設置するには。

系統連係において絶縁トランスをどうするのか?
例えば、安川のパワコンPV1000(3相)だと、絶縁トランスを設置せずに低圧連係すると、漏電ブレーカーが作動して発電が出来ないといったことが起こる場合が有る。
必ずどれでも起こるというものではなく、ある会社のパネルはよくてある会社のパネルは駄目ということとなる。
これを回避するには、絶縁トランス内蔵型のパワコンを使用するか、絶縁トランスの設置か単相での連係という選択肢となる。
http://www.shindengen.co.jp/technical/power/insulation.html
ブレーカが落ちるということは売電出来ないので絶縁トランスを設置しないといけない。50KVAだと60万円以上するし、重さ300kg、納期1ヶ月以上だし、効率が落ちるし、買い電も多くなる。絶縁トランスは事業者が管理しないといけない。いいことがない。ただし、売電が開始されてから20年という契約は配線をしただけでは売電開始としては見ていないので、この点に関していえば、事業者に取っては喜ばしい所になる。
なので、絶縁トランス無しで設置出来ればということにつながっていく。ループのパネルだと絶縁トランス無しでの設置が可能になるのである。
理由としてループのパネルは他のメーカーのパネルと違って静電容量が少ないという特徴が有る。このため、きちんとELCB(漏電ブレーカ)を設置すれば問題無いと安川電機自身が保証している。電力会社もこれを認めている。
他のメーカーのパネル(実発電量で選ぶと宣伝している会社など)だと静電容量が大きいので絶縁トランス無しでは対応が出来ない。もちろんループのパネル全てではなく静電容量によっては対象外というものも有るので、ここは確認をして設置を進めたい。
こういった問題を初めから把握しているかどうかは進めていく上で非常に重要である。後になって非常に高額な費用が発生すると分かった場合、設置しているのであれば事業の中止は出来ない。ソーラーが活況になってくると色々な業者が参入してくる。見積もりが安かったなどの理由で選ぶと後々困ったことになる場合も有る。スキルのある業者に頼むということは非常に重要なポイントになってくる。大手Y電機なども客の無知につけ込んでいいかげんなことをいっている場合も有ってあぜんとする。

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