2013年1月5日土曜日

最後のハードル 系統連係

ソーラー設置して最後の関門が系統連係になります。費用によっては事業を断念に追い込まれたケースも出ています。設備を先行して設置してしまった場合、いくらであろうともやらざるを得ません。ある程度の規模になるとトランスを新たに設置するというバンク分割が必要になってきます。この方が、抑制を回避出来るのでいい場合も有ります。
この時に、同じトランスから複数系統の連係ができるかどうかという問題が有ります。
例えば、新電元50KWを2系統設置する場合で行くと、バンクが2つ必要になります。
つまり、電柱2本でトランス4台の設置になります。安川だと、電柱1本トランス3台の設置となります。トータルでは安川に軍配が上がります。
これはどういうことかというと、連係にさいしては同じトランスに接続する系統同士が仲良く出来るかどうかということを証明する必要が有ります。複数台連係試験証明書というものが必要になります。これがないと電力会社は認めてくれません。
現在の状況だと、新電元1系統の場合はいいですが、複数系統だったり安川とだったりという場合はだめです。安川だけの場合、8系統までOKです。
複数台連係試験証明書はメーカーが試験証明する義務が有るのですが、新電元のパワコンは複数になるとトラブルが起こるらしくて証明書を出せないとのことです。
まとめると、安川の場合絶縁トランスが必要。専用回線を引く場合は、絶縁トランス不要。複数連係が可能。
新電元の場合、絶縁トランスが不要。専用回線も不要。ただし、複数系統の連係が出来ない。ただ、設置したトランスを誰にも使わせたく無いという場合は、新電元を使えば自分専用となり、他の人が使うことによる電圧抑制を防ぐことも可能になります。
50KW 1系統の場合は問題無いですが、複数系統の場合に問題が出て来て、安く出来ると思ったのに費用が掛かってしまったということになることも考えられますので、検討が必要です。こういったことはSIの腕の見せ所ということになります。 
私個人では、安川の方が対応が良いので好きです。

下記は目安です。
例えば、50KW低圧1系統の場合。(電柱1本建柱)
安川(絶縁トランス無し)110万円。:新電元60万円
250KWを低圧5系統の場合。
安川(絶縁トランス無し)電柱1本、1系統30万円:新電元、電柱5本、1系統60万円。
電柱だらけになって影の影響をもろに受けることになります。

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