2013年7月31日水曜日

ソーラーの収支 必ず儲かるものではない

浜松市の農業委員会の議事録を見ていたところ、農地転用して50KWクラスのソーラーを設置するとでていた。こんなことは当たり前になってきている。びっくりしたのは、元とるのに25年掛かるとのこと。ありないような数値だ。どうしてそんなにパフォーマンスが悪いのか?設置費用が掛かり過ぎ?日当りが悪過ぎ?計算間違い?情報伝達ミス?
議事録も時にミスがある。私がやった時の議事録も内容が違っていた。農業委員が調査に来るので事業説明するのだが、委員も高齢のためか記憶違いをしてしまって、委員会で報告すると間違った内容で記録されてしまう。
償却25年だと社会貢献事業です。せめて10年以内でないと旨味がありません。判断力が劣った人に対してセールスするような業者もいるので注意が必要です。
ソーラーやれば必ず儲かるというものではなく、条件を満たさないと社会貢献事業になってしまいます。こういう事例があると評判を落とすことになるのでやめて欲しいです。
農業委員会としては書類さえ整っていれば粛々と処理しますので、このように事業内容に疑問が有っても見直してみてはなどと勧告する権限はありません。
単純に考えて25年で元を取るということだと売電年間200万なら5000万掛かるということになる。ループの商品なら3ー4セット設置出来てしまいます。ひょっとしたら、税金や色々な経費を控除した後の純利益ををベースにして償却25年という風に考えているのだろうか?それなら納得出来るが、どういう根拠なのかまでは示されていないので分からない。
同じ委員会の議事で敷地15000m2に449KW設置というものもあった。こちらは窪地にやるということで、日当りが悪いので少ない容量となっている。ループの商品なら敷地15000m2あれば1200KWのものが出来てしまう。窪地という条件の悪さが響いている。土地費用が安くても条件が悪かったり、造成費用が掛かるとか色々と問題がありますので克服には努力が要ります。
政府は2020年にはKWあたりの設置費用を半減の14円にする目標にしています。現在はコスト28円となり、売電36円で8円が儲けということになります。利益率26%。規模が大きく、コストが低ければ儲けが多くなります。コスト14円になったとき売電18円だと粗利益率は同じになりますが、土地が倍要ります。規模が大きくならないと儲かりません。
たとえば、2012年に売電開始の場合、6−7年くらいで償却が終わり、2020年にKW14円で更新した場合、残り12年を売電40円、利益26円の可能性がある。未来の話なので、取らぬ狸の皮算用ということで笑われてしまうかも知れない。こういった長期ビジョンが出来るかどうか?設置したら終わりではなく、その後を常に考えていくことが大切と思います。
上記スキームが成り立つなら、今回悪条件で設置したとしても、次回取り戻すチャンスがある可能性があります。損して得取れということになります。俺は欲が深いから得して得取りたいという人ばかりでしょうか?


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