2013年12月2日月曜日

堺屋太一の団塊の秋にみる2028年のソーラー

予測小説で有名な堺屋太一。団塊の世代という言葉を生み出し、経済企画庁長官も務めた。他にも平成30年という小説を出している。今から18年位前に刊行されたので平成30年の方はあと4年ほどで到達するが、円安、インフレという想定となっている。
最新刊である団塊の秋が祥伝社から刊行された。団塊の世代が今後迎えるであろう近未来のシミュレーション小説である。的中率91%とも。
団塊の秋のなかで、今から14年後の2028年には、FIT廃止、送配電分離となり売電自由化されている。売電価格は25円。円安のため、電気の製造原価である石油の高騰のため、ソーラーによる発電は生き延びるという予想となっている。
この値段でもペイ出来るような見通しとなっている。設置コストが安くなっているのかどうかまでは言及が無い。
主人公は建設や建築業を営んでいるが、社会の状況に翻弄され、倒産の憂き目にあったが、最後になってたどり着いたのがソーラー設置業というのが興味深い。今後はソーラー設置業でないと生き残っていけないのだろうか?
FITにおいては、固定価格なのでインフレとなると厳しい。団塊の秋の中で5000万円がサラリーマン2年半分の年収とも予想している。
仮にそういった社会になるとするのであれば、なるべく早く償却出来るような方針でいかないと逃げ遅れることになります。ただし、予想を超えたようなインフレなどの場合は、価格見直し条項がありますので、現行の事業者は安泰なのではないかとも思います。内容的には、予測が当たって欲しくないです。あくまでフィクションですので娯楽として読んでみてはいかがでしょうか?

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