2013年5月8日水曜日

角度可変による効率の向上

ソーラーパネルは太陽光と直角になるように設置するのが発電効率が上がります。こういったことから角度可変の試みが行われています。
例えば、冬45度、春、秋30度、夏15度と変えた場合の年間の発電量の増加は3.5%です。一方、毎月最適角度にした場合では5%の増加になります。
太陽光追尾型の装置にすると1.5倍くらいになります。ただし、費用が2倍以上かかります。
といった具合で、費用や手間をかけてもそれほど発電量が増えないという事になっています。
ソーラーシェアリングでもパネル可変をうたっているものも有りますが、私は否定的な考えです。理由は、高所にあるので作業が危険であること。頻繁に変えることでネジの締め忘れなどが発生してパネルの脱落が発生する恐れが有ること。パネルや配線にストレスがかかり不具合が発生する可能性があること。などからです。20-30年稼働するものなので負荷を与えないことが重要と思います。
固定する場合,最適な角度は緯度と同じ位といわれています。最近のトレンドでは、角度は低くするというのが主流です。理由は、その方がパネルを多く設置出来るのと台風など風の影響を抑えるためです。多少影になったり効率が悪くなろうともトータルで考えるとその方が有利ということになります。メガソーラーも今後は土地の問題からどんどん設置されていく方向ではなく、ミドルクラスに移行していくと見られます。
日経にも農地でプチソーラーという記事が出ていました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD300HQ_R00C13A5000000/

企業がメガソーラーを田舎に設置するという話はよく有ります。これだと、金持ちはより金持ちになるだけで、地方は恩恵を受けることが無い。ソーラーシェアリングだと、農家も恩恵を受けることが出来る。静岡県では、農家の所得1000万、浜松市は750万を目標とするとしていますが、現実にこれだけ儲けることが出来るのはほんの一部に過ぎません。ほとんどの農家は100万のレベルです。実際にはこれよりも低いです。土地の集約化や規模拡大といった今までのやり方で農家の所得を上げることができるかどうか?

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