2013年5月8日水曜日

パネルとパワコンのバランス


パネルとパワコンのバランス。ソーラーの発電量はいつも100%出る訳ではない。朝、夕、冬期、曇天時などは出力はかなり低いものになる。一般的にはパネルとパワコンは1:1で設置される場合が多い。経済性からどれくらいの比率がいいのか考えてみました。
当方の発電所はパネル12.15KW:パワコン10KWという構成になっています。ループの商品では14.4KW:10KWというものもあります。パネルがオーバースペックになり無駄になるのでは?と思われるかもしれません。
その辺を検証してみるとパネル12.15KWで発電11.1KWの場合、パワコン側での出力は10.5KWでした。ほぼ無駄無く発電です。春から秋に掛けての快晴時で11時から13時くらいまでは10KW以上は出力カットが起こります。
快晴日とは日当りの平均雲量が15%未満の日をいい、静岡県の場合年間41日程度有ります。
天気でも晴れとか曇とか有りますが、晴れとは雲量が8割までをいい、雲が空一面にあっても(薄曇り)地面に影が映るようだと晴れということだそうです。ですので、日照時間が長いというだけでは発電量には比例しません。日射量、日射の強さが重要になってきます。
14.4KW:10KW構成の場合、朝、夕や冬期などは日射量が少なくなるので、無駄無く発電(出力抑制なし)出来ます。10時頃から15時頃は出力カットになってきます。1日あたり発電しきれない電力は約7%程度です。これを1年間で見ると実際にはもっと低い数値となります。冬、曇の日、薄曇りの日などがあるので、実際には3%程度になります。。パワコンの有効利用を考え、コストパフォーマンスを考えてみるとこのバランスが落としどころになって来るのかもしれません。たとえば、14.4KWを4セットにした場合、57.6KW:パワコンは4台で済みます。従来なら5台設置していました。パワコン減らすことにより付属設備や工事費80万円程度費用が削減出来ます。しかも、20年で見るとパワコンの更新費用を勘案しないといけなくなります。合わせて約150万円。一方期待される電気代は20年で150万円です。150万得るために150万の出費が掛かるとしたら、投資する意味は有るのでしょうか?有ると思われた方は社会貢献事業に向いておられます。
14.4:10というバランスは、ソーラーのリターンが3倍弱なので合理的なバランスだと思われます。
発電しきれない損を取ることでパフォーマンスという得を取りトータルで勝つ。こういったことで発電の経済をプラスに持っていくことが必要と思います。しかるに欲が深いだけでは駄目で、限られた土地、資金、頭脳を有効に使う読みの深さが必要になってきます。

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